５種類のペインスキーマ

「生きづらさ」を生み出すペインスキーマは5つに分類することができます。

1. 人と関われない
   愛されたい、守られたい、理解してもらいたい、受け入れてもらいたいという本能的欲求が満たされなかった時に生まれるスキーマ
2. 自分にはできない
   有能な人でありたい、うまくやりたいという本能的欲求が満たされなかった時に生まれるスキーマ
3. 周囲が優先
   自分の考えを大切にしたい、感情や考えを自由に表現したいという本能的欲求が満たされなかった時に生まれるスキーマ
4. 悲観し追い詰める
   自由に生きたい、楽しく生きたい、遊びたい、楽しみたいという本能的欲求が満たされなかった時に生まれるスキーマ
5. 自分が中心
   自立した人でありたい、自分をある程度コントロールしたいという本能的欲求が満たされなかった時に生まれるスキーマ

第一のペインスキーマ

ペインスキーマの第一分類は「人と関われない」という状態を作り出すスキーマです。
このペインスキーマは愛されたい、守られたい、理解してもらいたい、受け入れてもらいたいという本能的欲求が満たされなかった場合に作られます。

第一分類の具体的スキーマについて考えていきましょう。

欠陥人間スキーマ

「自分には人間としての欠陥がある」「自分はダメ人間だ」「自分には良いところなんて何もない」というスキーマです。
このスキーマがあると「こんな自分を知られたら恥ずかしくて生きていけなくなる」「自分を出してはいけない」と考え、自分を「恥ずかしい存在だ」と感じるようになってしまいます。

欠陥人間スキーマを持つ人の自己防衛策

1. 自分を隠す
   自分の持っている「欠陥」がバレないようにするため人と関わらないようにしたり、関わったとしても個人的な話をしようとしません。
2. 完璧主義
   「自分が持っているトンデモない欠陥が人にバレたら、拒絶されて生きていくことさえできなくなってしまう」という考えているので、全てのことを完璧にこなそうとします。
   些細な失敗が欠陥を公にさらしてしまうキッカケにになってしまうことを恐れているのです。些細な失敗にも過剰に反応して、同じ失敗を繰り返さないように細心の注意を払います。
   そのため、失敗した場所、状況との関わりを持たないようにしたり、その失敗を見た人との付き合いをしなくなったりします。

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