5種類のペインスキーマ
「生きづらさ」を生み出すペインスキーマは5つに分類することができます。
- 人と関われない
愛されたい、守られたい、理解してもらいたい、受け入れてもらいたいという本能的欲求が満たされなかった時に生まれるスキーマ - 自分にはできない
有能な人でありたい、うまくやりたいという本能的欲求が満たされなかった時に生まれるスキーマ - 周囲が優先
自分の考えを大切にしたい、感情や考えを自由に表現したいという本能的欲求が満たされなかった時に生まれるスキーマ - 悲観し追い詰める
自由に生きたい、楽しく生きたい、遊びたい、楽しみたいという本能的欲求が満たされなかった時に生まれるスキーマ - 自分が中心
自立した人でありたい、自分をある程度コントロールしたいという本能的欲求が満たされなかった時に生まれるスキーマ
第一のペインスキーマ
ペインスキーマの第一分類は「人と関われない」という状態を作り出すスキーマです。
このペインスキーマは愛されたい、守られたい、理解してもらいたい、受け入れてもらいたいという本能的欲求が満たされなかった場合に作られます。
第一分類の具体的スキーマについて考えていきましょう。
被害者スキーマ
「人は自分を攻撃する存在だ」「人は自分から何もかも奪い去る存在だ」というスキーマです。
このスキーマがあると、人を信じられなくなってしまいます。
他者を自分を攻撃したり、イジメたり、虐待してくる恐ろしい存在だと感じているため、どんな人に対しても
- 人を信じてはいけない
- 人を信じるとひどい目にあう
と考えて、常に不信感を抱くようになってしまいます。
被害者スキーマを持つ人の自己防衛策
- 人を疑って心を開かない
自分が考えていることを他者にばれないように、個人的な考えや気持ちを話しません
自分から人と関わろうとしません 人から親切にされると「何か企んでいる」と疑って、その人と距離を取ろうとします - 相手を監視したり、相手の言動の本当の意味を読み取ろうとする
被害者スキーマを持つ人が「人を疑って心を開かない」のは被害者スキーマからの影響であって、本当は「人を信じたい」と思っている場合がほとんどです。
ですから「この人なら信じられるかも・・」という相手が現れると過剰に期待をいだく反面、相手を疑って監視したり、相手の本音を読み取ろうと必死になります - 好戦的になる
「傷つけられる前に傷つけてしまえ」と考えて、好戦的・挑戦的になる人もいます。
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