認知行動療法についてのポイント整理
- ストレスは「ストレッサー」と「ストレス反応」に分けて考えられる
- ストレスに対して「意図的な対処」をすることを「ストレスコーピング」といいます。
- 認知行動療法ではストレス反応を「環境」「認知」「感情」「身体」「行動」の5つの要素に分けて捉えます。(認知行動療法の基本モデル)
- 認知行動療法では「認知」「行動」の2つの要素だけにコーピングすることができると考えるため、「認知行動療法」と呼ばれています。
しかし、実際には「環境」「感情」「身体」へのコーピングも可能なので、必要に応じてコーピングスキルや知識を身につけていきましょう。 - 認知行動療法には2つのステップがあります。
ステップ1は「ストレスの観察と理解」で、ステップ2は「ストレスコーピング」です。
ストレスコーピングを行う前に、入念なストレスの観察と理解が大切です。
といったものでした。
認知行動療法はスキルの習得
認知行動療法では「練習」を重視します。
ストレスコーピングのスキルを繰り返し「練習」することで使いこなし、身につけてもらうことがストレスに強くなるために重要だと考えるからです。
「ストレスへの強さ=精神力の強さ」ではなく、「ストレスへの強さ=ストレスコーピングの上手さ」だからです。
1つのスキルを身につけるための過程はなんでも同じです。
スポーツでも勉強でも会話でも繰り返し「練習」して身につけるのです。
ストレスコーピングも繰り返し練習する事で身につけていけるのです。
「練習」と聞くと「面倒だなぁ」「続けられるかなぁ」と不安に思う人もいるでしょう。
しかし、無理のない簡単なワークを少しずつ楽しみながら行っていきましょう。
「自分を助ける」ためのスキルです。
ワークを慌てず一歩一歩楽しんでやりながら身につけていきましょう。