代表的な足と脚のノンバーバル2(足の向き)
足の向き
人間は好きな(快適な)人やモノの方向を向き、嫌いな(不快)人やモノから体の向きをそらす習性があります。
ですから、足の向きを観察することで、相手の自分に対する好感度やもっと一緒に居たいのかを推測することができます。
例えば、2人で話しをしている知り合いに近付いて、「こんにちは」と声をかけた時、体を自分の方に向ける際に、
- 上半身だけでなく足も自分のほうに向けて挨拶を返していればその人は自分と話したがっています。
- 足を全然動かさないで上半身だけで自分の方を向けて挨拶を返していれば、自分あるいは他の人に会話に参加して欲しくないと思っていると考えられます。
また、会話中に相手の足が自分の方を向いていない時は何かの用事を思い出して帰りたがっているのか、会話や相手に興味がなく、すぐに立ち去りたいと思っています。
人が足先をそむけるのは、多くの場合、その場から離れたいというメッセージなのです。
「逃げ道」の方へ足を向けているのです。
ですから、話をしている相手が徐々に、あるいは突然足先を自分からそむけたら、なぜ足先をそむけたのかを考えた方が良いでしょう。
足先が相手を向いている |
足先が相手を向いている時は興味がある・ここにいたいというメッセージ |
足先が相手を向いていない |
足先(片方・両方)が相手からそむけている時興味がない・ここを立ち去りたいというメッセージ |
- 何かの約束にに遅れそうなので、その場を離れたいと思っているが言い出せない
- 何か不快な思いをして、もう一緒にいたくないと思っているが言い出せない
- 話題が楽しくないので切り上げたいが言い出せない
- 今している会話より興味がある(やりたいことがある)ため早くその場を立ち去りたいが言い出せない
など、様々な理由が考えられるので、「この後どこか行くところがありますか?」「お急ぎです?」など、相手がその場を立ち去る理由を言い出せるような言葉をかけてあげる必要があるからです。
相手が「なぜ」その場を立ち去りたいのかは、様々な状況から判断する必要がありますが、人は自分を快適な(気分の良い)状態にしてくれる人に興味(好意)を持ち、反対に自分を不快(気分の悪い)状態にする人への興味(好意)をなくす傾向があるので、相手の人と良い関係を築いていきたいのであれば、相手の不快な状態を早めに察知して開放してあげましょう。