自分を助ける計画ステップ3
ステップ3ではセルフケアの基本的なスキルについて考えていきましょう。
セルフケアとは自分自身を自分で助ける方法のことをいいます。
セルフケアのスキルは、まずストレスをよく理解して、ストレスと上手につきあうためのスキルです。
ストレスを感じない人はいないはずです。
生きていれば大なり小なりトラブルや問題が発生するからです。
大切なのはストレスをなくすことではなく、ストレスにうまく対処して心身の健康や人生を守ることです。
自分のストレスについて具体的に理解した上で心と体に現れるストレス反応に対処する具体的なスキルを身につけて、ストレスに飲み込まれないようにして心身の健康を守りつつ、その経験を味方につけられるようになっていきましょう。
ここからは、しばらくの間認知行動療法(CBT)という心理学的手法の基本的考え方を学んでいきましょう。
ストレスってなんだろう?
ストレスを理解する最初のステップは、ストレッサーとストレス反応に分けて考えてみることです。
ストレッサーとはストレスを与えてくる状況(環境的な要因:暑い、話が合わない、叱られるなど)のことで、ストレス反応とはストレッサーに対して起こす心や体の反応(眠れない、緊張する、涙が止まらないなど)のことです。
ストレッサーに対してストレス反応を起こす体験を「ストレス体験」と呼んでいます。