効果的にワークを進めるための準備
そろそろワークを効果的に進めるための準備を本格的に始めていきましょう。
抱えている「生きづらさ」を根本から解消していくためには、生きづらさにつながる過去の経験を振り返りながら、その時の自分の感情や思考を思い出して確認する必要があります。
生きづらさにつながる体験のほとんどが「孤独な体験」「嫌な思いをした体験」「傷ついた体験」「辛かった体験」などできれば「思い出したくない体験」を思い出すことになってしまいます。
これは痛みを伴う作業になります。ただし、当時の大きな痛みをそのまま感じることはとても強い勇気と決意が必要ですし、ひょっとしたら耐えられないかもしれないという不安も付きまといます。
ですから、様々な工夫を通して当時の大きな痛みをできる限り小さな痛みに分解して取り組んでいくことになります。
まずは「自分を助ける計画」立てて、痛みを伴う作業をする時に「自分自身の力で自分を助けられる」スキルを身につけていきます。
自分を助ける計画
- ステップ1
「生きづらさ」と「心の回復力」の概要をつかむ - ステップ2
相談できる人、サポートしてくれる人を見つける - ステップ3〜
認知行動療法の基本的なスキルを身につけ、セルフケアができるようになる。 - ステップ7〜
「生きづらさ」の解消のための本格的な取り組み
準備の段階が長すぎると驚く方も多いと思います。
しかし、「勇気を振り絞って立ち向かうこと」「頑張ること」が良い結果を生むとは限らないのです。
まずは、セルフケアの方法をしかりと身につけ、生きづらさに関わる体験を思い出した時に巻き込まれてしまわないように、距離をとって冷静に思い出し解釈するための準備を丁寧に行っていきましょう。
実を言うと、「セルフケア」のスキルが向上するだけでもある程度生きづらさが解消したり、「心の回復力」が向上することも多いのです。
中にはセルフケアのスキルを身につけただけで、生きづらさの解消への取り組みが必要なくなってしまう人もいるほどです。
「いそがば回れ」ということわざもあるように、「時間をかけて、ひとつずつのステップを丁寧に習得」していく方が「生きづらさの解消」の早道になるはずです。
焦らず1ステップずつ進めていきましょう。
ステップ1を効果的に行うために
ワーク1、ワーク2を書き出した紙をを何度も眺めてください。
そして新しく思いついたことがあったらその都度書き足し、「なんか違う」と感じたものは線を引いて消すなどして「心にシックリくる」ものに修正していきましょう。