リフレーミングとポジティブシンキングを区別しよう!
リフレーミングをしようとすると、とにかく前向きな言葉に言い換えようとする人がいます。
リフレーミングとポジティブシンキングを混同して、前向きな言葉や前向きな捉え方をすることがリフレーミングだと思ってしまうからです。
- ポジティブシンキング
肯定的な言葉を使い、どんな否定的な状況でもその中にある前向きで肯定的な状況を見つけること - リフレーミング
これまでとは異なる別の考え方や捉え方があるかを検討する。
これまでと異なる考え方や捉え方の中で自分が受け入れやすく、気分が改善する考え方、捉え方ができるように習慣づけること
両者は同じように見えても誓うものです。
例えばどれだけ前向きで、建設的な捉え方があっても、どうしても受け入れる気になれない考方や捉え方もあるのです。
人はそれまでの人生で見てきたものも考えてきたことも、体験したことも一人一人異なります。
前向きな考え方を無理やり採用しようとしても潜在意識が拒否してしまいます。
拒否するどころか、そう考えようとすればするほどネガティブな考えが頭に浮かんでその考えがドンドン強くなっていってしまいます。
人には許容範囲というものがあり、それをはみ出した考えや捉え方を受け入れることはできないのです。
そして、あまりにも許容範囲からかけ離れた考えを受け入れようとすると、他人からやりたくないことを無理やり押し付けられた時のように、イライラしてしまい、これまでの考え方が強化されしまうのです。
つまり、リフレーミングはポジティブシンキングとは異なり、たくさんの考え方を出す方法を覚え、その中から今の自分の許容範囲にあって気分を改善できる考え方を見つけることが目的なのです。
ただし、リフレーミングした考えをしばらく使って自分の中に定着すると、これまでは許容範囲を超えていた考えを受け入れられるようになってきますので、最終的には「今の自分では受け入れられないけれど、最終的にはこう考えたい、捉えたい」という考え方や捉え方に近づいていきます。
一段飛びに一気に駆け上がっていこうとすることがポジティブシンキング、階段を作って一段づつ丁寧に上がっていくことがリフレーミングと捉えると分かりやすいかもしれません。