どうしてあの人ばっかり・・・!
同じ話をしても意見が尊重されやすいひともいれば比較的軽んじられてしまう人もいます。親近感を持たれやすい人もいれば近づきにくい人もいます。なぜそんな差があるのでしょうか?
地位や立場、過去の実績など今の自分では変えられない要因もあるのですが、それとは違う要因があります。基礎編の最初にご説明したノンバーバルです。
囲み枠aノンバーバルはコミュニケーションの要素の中で言葉以外の要素の事をいいます。この中には地位や立場、過去の実績といった要素(セルフ・プレゼンテーション)も含まれますが、自分の意思でコントロールして演出できる要素もたくさんあります。
ノンバーバルの扱い方については「発展編」や「応用編」でもご紹介しますが、まずは基本的な考え方だけをご説明しておきます。
ノンバーバルとは?
- パラ・ランゲージ (話し方)
- ボディー・ランゲージ (表情、ジェスチャー、姿勢など)
- パーソナル・スペース(距離や話す時の立ち位置、体の角度など)
- セルフ・プレゼンテーション(立場、経歴、身なりなど)
がありますが、これらは自分の意思で選択したり、練習することで身につけたり変化させることができます。
例えば自分の「意見がいつも軽んじられてしまうという」悩みを持っているのであれば
- 普段から選択する言葉を信頼されやすい人の使っている言葉に置き換えてみる
人を褒めるときに普段の自分が「すっげー」という言葉を使っていて、信頼されやすい人「素晴らしいですね」と褒めているのであれば、そういった言葉を使うようにしてみます。 - 声の大きさや口調を変えてみる
信頼されやすい人がどんな口調で話しをしているのかを真似てみましょう。 - 話すときの表情を真似てみる
信頼されやすい人がどんな表情で話しをしているかを真似てみましょう。
自分がどんな表情で話しをしているかを知っていますか?
わからなければ話している姿を録画したり、鏡を見て研究してみましょう。 - 話すときの距離や立ち位置を変えてみる
信頼されやすい人は普段人とどんな距離で話しているかを観察してみましょう。
その人と比べて人と話すときに遠い距離で話していませんか?
- 話すときの姿勢を変えてみる
信頼されやすい人がどんな姿勢をしているのかを観察して真似てみましょう。
背筋はまっすぐ伸びていませんか?
立っているときの足幅は少し広めだったりしませんか? - 仕草を変えてみる
信頼されやすい人はどんな仕草が多いですか?
観察して真似てみましょう。
自分の意見を伝える時に大きな動作をしたりしていませんか? - 持ち物や服装を変えてみる
信頼されやすい人はどんな服を着てどんなものを持っていますか?
同じような服を着て、同じようなものを持ってみましょう。
舞台演出と同じ
同じ内容の舞台を見たとして、使っている音楽や照明の演出が変わると全く違った印象を受けてしまうものです。同じセリフを言っても、声のトーンや口調、間の取り方で全く違った印象を受けるものです。同じ脚本を使っても舞台演出家が変わるとヒットしたりヒットしなかったりします。
内容は同じでも演出が違うと結果が変わるのです。コミュニケーションも同じです。
同じ内容を話しても演出が変われば結果が変わります。
自分がなりたい要素を持っている人を観察し、どんなノンバーバルを使っているのかを見つけて取り入れていきましょう。これまでとは周りの扱いが変わっていくはずです。コミュニケーションの内容も大切ですが演出についても研究してくださいね。