防衛機制とその機能
防衛機制とは「心の安定をはかるための自我による無意識的な防衛」です。防衛機制には、抑圧、昇華、投影、退行など様々なものがありますが自分を守るために無意識のうちに行われます。
自分で理解できないような感情や衝動が起こるのは、防衛機制によって無意識のうちに行っている心の操作の副作用かもしれません。どんなものがあるのかを理解し対策を考えていきましょう。
打消し
禁じられた行為や情動が生じた時、それを否定し無効にするような動作をすること
反動形成も正反対の感情や行動をとろうとしますが、反動形成の場合個人の態度全体が本能衝動や感情と正反対の形をとります。
この傾向が強すぎる人は・・
人には様々な感情があります。怒り、嫉み、妬み、欲情・・・「こんな感情は感じるべきではない・・」といった常識的な判断でそうした感情を抑え込もうとすると、その感情はさらに強いものになって、やがては自分の力では抑え込めなくなって爆発してしまいます。
人間には不必要な感情はありません。全ての感情は心の奥からの自分の本心を伝えるメッセージなのです。出てきた感情をむやみに抑え込むのではなく、そうした感情があることを認めたうえで自分がどう振る舞いたいのかを選ぶことが大切です。自分には「顕在意識の自分」と「潜在意識の自分」の二人がいて、その二人が折り合いをつけながら認め合うことが大切であると考えてみてください。
行為の選択
もともと人間は矛盾した存在です。自分の嫌いな部分を抑え込んでないことにするのではなく嫌いな部分があると認めたうえで、自分が望ましいと思える行動の選択ができる確率が上がるように取り組んでいきましょう。
望ましい行動をとれる自分と望まないことをしてしまう自分の差はホンノわずかな差しかないということを知っておいてください。