ネガティブな気持ちになりやすい人の思考パターンの1つに

  • 完璧な人と自分を比較する

というのがあります。

  • 100%の最高レベルで達成できる人
  • ごくわずかな努力で成し遂げてしまう人

と自分を比べてしまうのです。
カウンセリングのポイント普通の実績や普通以下の実績についての発想がなく、これまでの実績についても、自分が今までに成し遂げた事のある最高の結果と現状を比較してしまいます

こうした思考パターンを持つことでネガティブな気持ちになりやすい人は、評価の起点としてゼロポイントを設定し、ゼロポイントと現在の自分を比較してみることが役に立ちます。

そして、ゼロポイントにいる人に対して、自分の状況の悲惨さや苦しさを、どうやったら納得させる事ができるかを考えてみましょう。
さらに、その考えが相手にどのように映るのかを考えてみましょう。

この方法は、知性、容姿、社会生活、実績、その他の個人的資質を批判的にとらえている人は効果が高いはずです。

練習方法

  1. 「ゼロポイント比較」使って、自分に欠けていると思う資質や物事がゼロの状態の人とその資質や持っている物、状況についてリスト化しましょう。
  2. 1の人と自分がとどのように違うかを検討しましょう。
    自分が持っているもの、行動で、ゼロポイントの人よりも上回っている事を表す代表的出来事や、その資質や物事がないという事を、ゼロポイントにいる人たちに納得させようとしたらどうするかを考えましょう。
  3. 現在の状況において、さらに良くなっていくためにはどうしたら良いか、改善点を検討しましょう。

    認知行動療法-ゼロポイント比較

    認知行動療法で使用する「ゼロポイント比較」の記入例

73:「ゼロポイント比較」シートのダウンロード

以下の質問について検討してみましょう

  • 今までに行った最高の事や、他人が行った最高の事と、今の自分を比較していませんか?
  • 今自分に不足している資質がゼロだと感じる人を基点として(ゼロポイント)考えてみたらどうどうなるでしょうか?
  • ゼロポイントを基準にした場合、自分がこれまでに行ったこと、もしくは現在手にしているものはどのように判断できますか?
  • ゼロより高い評価を得られませんか?
  • 今、自分が手にしているものや、行う事は、何であろうと「ゼロよりはまし」、「ゼロよりは素晴らしいもの」と考えてみたらどうなりますか?
  • ゼロポイントと今の自分を比較した後、今、何であればさらに自分を良くしていけるのか、すなわち改善可能な点に着目してみましょう。
  • 「現在」を認め、それを正しく評価していったらどうなりますか?
  • 「何が無いか」ではなく、「何を持っているか」に注目したらどうなりますか?

この方法を苦しみ誤魔化すだけだと感じたり、自分をゼロポイントと比較するのは現実的ではないと感じ人がいるかもしれません。
しかし、自分よりもはるかに成功したり、上手くいっている人を対象として比較することも現実的ではないのです。

ゼロポイント比較は、自分をゼロポイントの人と比較する事により、自分が現実的に手にしているものを認めて再評価することが目的だということについて考えてみてください。