一般的に、人は古い情報よりも、新しい情報に基づいて判断することが多いものです。
最新の出来事の方が、一般的な出来事や繰り返し起こる出来事よりも重要で、最も当たり前な出来事だと感じてしまうのです。

カウンセリングのポイント

新近性を重視するあまり、妥当な発生確率を意識できずネガティブな状態に陥ってしまう人も少なくありません。
そういう傾向が強い人は、その出来事の妥当な発生確率について様々な角度から検討する癖をつけることが役に立ちます。

練習方法

  1. 「新近性効果を検討する」を利用して、最近起きたネガティブな出来事や経験をリスト化しましょう。
  2. 1の出来事や経験に反する過去の出来事をできるだけ沢山書き出しましょう。
  3. 可能なら、現在予測している出来事の実際の発生率などの情報を調べてみましょう(インターネット、ニュースなど)

    認知行動療法-新近性効果を検討する

    認知行動療法で使用する「新近性効果を検討する」の記入例

66:「新近性効果を検討する」シートのダウンロード

以下の事について考えてみましょう

  • 最近の出来事を重視し過ぎていませんか?
  • 最近、出来事Xが起きたとします。
    その出来事Xがこれからも立て続けに起きるのだと考えてしまいませんか?
  • その出来事を長期的な視点から眺めて見たらどうなるでしょうか?
  • 過去を振り返ってみましょう。
    その心配事はどれぐらい頻繁に起きていたのでしょうか?
  • これまでに、その出来事が起きたのは何回ぐらいでしょうか?

どんなに考えても、ネガティブな出来事や思考ばかりが浮かんで、さらに、それと関連してネガティブな出来事や思考を思い出してしまうという人もいるでしょう。(大学受験に失敗した → 部活でレギュラーになれなかった)

こうした場合、過去の経験について履歴書などを作りながら1つ1つの記憶を丁寧に思い出してみましょう。