自分について、他人について、出来事について・・・人は色々なレッテルを貼っているものです。
レッテルを貼ることで、その人や出来事についての判断を早め短時間で意思決定することができるようになります。

しかし、一度レッテルを貼ってしまうと、そのレッテルというシートを通して、その人(自分、他人)を見るようになってしまいます。
判断が早まり、行動が早まり、結果を得るのが早くなるのは良い面ですが、それにより、そのレッテルに反する事実や出来事を無意識のうちに無視し、そのレッテルに当てはまらない情報は受け取れなくなってしまうという悪い面も存在します。
カウンセリングのポイントですから、そのレッテルが今の自分にとって有益に働いているのであれば良いのですが、不利益をもたらしている場合、そのレッテルを見直し、新しいレッテルに張り替える必要があります。

ただし、一度レッテルを貼り付けると「そのレッテルに当てはまらない事実」は無意識に無視してしまうので、意識的にレッテルに反する事実を見つけ、その事実を認識する必要があります。

もし、何かのネガティブなレッテルが自分の行動や成長を妨げているのであれば、そして、そのことで不快な思いをしているのであれば、そのレッテル自体を再点検しましょう。
ずっと以前に張り付けたレッテルを意識的に見直し、再点検することで日常が大きく変化するかもしれませんよ。

認知行動療法-ネガティブなレッテルを検討するシート

認知行動療法で使用するネガティブなレッテルを検討するシートの記入例

23:ネガティブなレッテルを検討するシートのダウンロード

こんな風に考えてみましょう!!

  • 悪い人は悪い事をする
  • どんな悪い人でも良い事をする時があるし、どんな良い人でも悪い事をすることがある
  • 「良い人間」とはどんな人間なのかの具体的な定義

道徳的な判断をすることが良心的、かつ論理的だと考えてしまう場合、「その考え方は全てに通用するのか?」(例えば、何か悪い事をした事がある人は全て悪い人間なのか?)ということを検討してみてください。

道徳的な判断をすることが良心的、かつ論理的だと考えてしまうことは「道徳的妨害」と呼ばれ、ポジティブな面に注目する能力を阻害してしまいます。