スキーマの埋め合わせと回避を明確にしよう
人は技能や能力を努力して身につける事で劣等感を埋め合わせしています。(スキーマの埋め合わせ)
スキーマ(例) | 埋め合わせ行動 | |
弱弱しい、男らしくない | ⇒ | ボディ・ビルディング |
無力である | ⇒ | 攻撃的な態度をとる、関係にしがみつく |
失敗した・並である・特別でない | ⇒ | 貯蓄への執着 |
魅力がない・愛されない | ⇒ | 魅力的であろうとする |
また、特定のスキーマが活性化されるような状況を避けることがスキーマの回避です。
スキーマ(例) | 回避行動 | |
自分はダメな人間だ | ⇒ | 自信のあることしか挑戦しない |
自分は愛されない | ⇒ | 他者へと踏み込むことを避ける |
スキーマの活性化を恐れることで、そのスキーマを強化させる状況や対人関係を選択してしまうケースも少なくありません。
(状況や関係性がスキーマを通してみた方がシックリくるためやスキーマを通してみた経験の繰り返しがあるため安心感を感じてしまうため)
練習方法
- 「スキーマの埋め合わせと回避を明確にしよう」を利用して代表的なスキーマについて該当するものを考えてみましょう。
- 1以外で自分や他人に対して貼り付けているネガティブなレッテルを書き出してみましょう。
- 1,2のネガティブなレッテルを埋め合わせをしたり、回避しようとして行っている事はありませんか?
長い間、習慣的なパターンとして機能してきたスキーマは心の奥深く根付いています。そのため自分の行動が埋合せや回避であると認められないこともあります。自分の行動は理にかなっていて当然だと感じるのです。