「今に集中する」というアクティベーションスキル
時間には「現在」「過去」「未来」という3つの概念がありますが、どの時間を意識して生活するかは個人の自由ですが、どの時間に意識を向けているかで心の状態は変化します。
この重要性がわかっていれば、人は自分の意志でどの時間に意識を向けるかを決定することができます。
望まない出来事があると過去、希望しない出来事が起きることが予測できると未来へと、ほとんどの人が意識を向けてしまうはずです。
例えば試合の最中にミスをしてしまうと、「さっきの失点は僕がミスしたからだ」「負けたら墓の責任だ」「監督に怒られるなぁ〜」と過去や未来の事ばかり考えてしまうのです。
しかし過去の出来事を変えることはでませんし、未来の出来事を予測すると、アンフルネスに陥るだけです。
過去や未来に意識を捕らわれ、「今をこの瞬間」に意識を向けられなくなるとアンフルネスに陥ってパフォーマンスが低下するので、自分が本来得られるはずの結果さえ得られなくなってしまうのです。
もちろん過去を振り返って反省したり、未来について考え何をすべきかを考えることは大切です。
しかし、それは必要な時だけで良いのです。
試合中、仕事中、人との会話中など自分のパフォーマンスを向上させる必要がある場面には「今に集中して、自分のもっている最高のパフォーマンス」を引き出したほうが、望ましい結果を手に入れやすいのです。