観察すること
コミュニケーションの基本は相手に安心して快適に話してもらえる状況を作ることだということは説明しました。そのために丁寧に挨拶をし、心を込めてうなづき、興味を持って質問するのだということについても説明しました。相手が安心して話すことができる配慮を、互いにし合うことがより快適なコミュニケーションをにするために大切なのです。
そのためには相手をよく観察して相手を知ることが重要です。相手に興味を持って相手のしぐさや、癖、ノンバーバル(言葉以外の表現)、様々な変化に気づけるようになっていくことが必要です。
相手を観察することは上手に質問ができるようになることにつながります。つまり観察上手は聞き上手なのです。
会話の苦手な人のほとんどは、「こんなこと言ったら嫌われるかな?」「拒絶されたらどうしよう?」「この話しは面白いのかな?」「何を話せば雰囲気を壊さないだろう?」など、「会話の中での自分の存在」や「自分が次に話すこと」「自分が相手にどう思われるか」など「自分のことに興味が集中」しています。
そうなると話す・聞くの2つの事を同時進行しなければならなくなってしまうので、相手の話を丁寧に聞いて観察し、話の内容を理解したり相手の変化を感じ取ることができなくなってしまいます。そして相手の話を引き出すための質問もできなくなって話も広がらなくなってしまうので会話が途切れがちになってしまいます。
もし話すのが苦手だと思っているのなら、「上手に話すこと」は一旦忘れて、「上手に聞くこと」「丁寧に観察すること」に集中しましょう!!
会話の上手な人は「相手の変化」を観察し、ちょっとした変化、髪形、服、仕草、声のトーンなど様々なノンバーバルを細やかに観察していることを覚えておいてください。