なだめ行動
防御反応(固まる、逃げる、戦う)が必要な状況の後、人は必ず「なだめ行動」をします。
なだめ行動とは危険や不快な出来事の後、気持ちを静めるための行動だからです。
自分の心身の状態を通常に戻すきっかけとして行うのです。
反対に言えば、相手を観察してなだめ行動を見つけることができれば、相手の心の中に起こった、怒り、不快、緊張などの感情に気づくことができるようになり、その気持ちが強くなる前に労うことができるようになります。
不必要なトラブルを予防することにつながりますし、ひいては相手の考えや価値観を上手に理解し、良好な人間関係を構築することにもつながります。
「あくび」をしてなだめる行動
強いストレスを感じると「あくび」を連発する人がいます。あくびをすることで「大きく息を吸い込む」ので体に新鮮な酸素を取り込むことができるので、血中の酸素濃度が高まり心身が活発に働くようになります。
また、口の中やその周囲のを伸ばしたり動かしたりすることで、唾液腺に圧力がかかって唾液が出て不安や緊張で乾いてしまった口の渇きを癒して、快適な状態を取り戻してくれるのです。
ですから、相手が「あくび」を連発し出した場合、その原因がストレスであることも考えられるのです。
相手があくびを連発しているからといって、前日に寝ていないとは限りませんし、ましてや、やる気がなかったり不真面目だったりするとは限らないということです。
相手があくびを連発し始めたら、現在の状況やあなた自身に強いストレスを感じているのかもしれません。
そんな場合は、あなたが怒ったり機嫌が悪くなると余計に相手のあくびが増えてしまいます。
相手の不安や緊張を和らげるための言葉をかけてあげるか、ティータイムをとったりして緊張や不安を和らげる行動を取ってあげてください。