良いこととは?
私たちは「良いこと」「悪いこと」という判断を毎日のように繰り返しています。
しかし、なぜ「それが良いこと(悪いこと)なのか」という理由をあまり考えることはあまりないように思います。
それはこれまでの経験に基づいて自分の中に定着した「当たり前のルール」に基づいているからです。
今でも良いこと?
多くの場合その判断は間違っていないでしょう。
なぜならこれまで、そのルールを守ることで今日まで生きてこられたからです。
しかし人は変わります。成長し、環境が変わり、時代が変わって行きます。気をつけなければならないことは、そうした変化の中で、これまで「良いこと」だったことが「悪いこと」へと変わってしまうことがあるということです。
例えば小学校の時周囲とうまくいかず、できるだけ目立たないように、人に合わせ自分の意見を言わないようにしていた子供がいるとします。
その時、その環境の中ではそういう選択が自分を守り、小学校の生活を平穏で穏やかなものにしてくれたのなら、それはその子にとって「良い選択」ということになるでしょう。
しかし、その子が就職し、その職場では自分の力を発揮するために周囲との意思伝達が必要で、自分の意見をドンドン伝える必要があるとすれば、小学校の時と同じ選択をしてしまうと、孤立し、認められなくなってしまうでしょう。
つまり良いこと(悪いこと)とは、とても相対的なもので絶対的なものではないということです。
重要なこと
そのルールに基づく判断や言動が、自分を「快適で生きやすい状態」にすることにつながっていることを、時折振り返りチェックすることです。
もし一生懸命頑張っているのにうまくいかないことが続いていたら、これまでのルールを守ることが、今の自分を「不快で生きにくい状態」に追い込んでいるかもしれないからです。
例えば「頑張ることは良いことだ」というルールに基づいて、毎日毎日頑張っているのにうまくいかない時は、そのルールを守ることが「自分をより良い状況で生かすことにつながっているかをチェックしてみてください。
頑張りすぎて人を許せなくなっているかもしれませんし、頑張ることで周りと摩擦を起こし安くなっているかもしれません。
頑張ることを一度やめて力を抜いてみることで、頑張るよりもずっと良い状態になるかもしれません。