褒める時のフォーカスポイント
人を褒める時のポイントは2つあります。1つは相手が相手の価値観をよく理解した上で「1:相手が褒めて欲しいと思っていること」を褒めることです。
そしてもう1つは「2:相手にこうあって欲しいと思っていること」を褒めることです。
人は「自分がこうありたい」というイメージを持っているものです。そして周囲からそう見られた時に褒められたと感じ、嬉しいと思います。自分としては褒めたつもりでも、相手が褒めて欲しいと思っていることで褒めてあげなければ、相手は褒められたと感じることはできません。
例えば、相手は「仕事ができて要領が良い人になりたい」と思っていて、真面目だけが取り柄の人間にはなりたくない」と思っている場合、「真面目だねぇ」と褒めると、馬鹿にされたと感じてしまいます。効果的に相手を褒めるためには、普段から相手とよく話し、相手の価値観を理解しておく必要があるということです。
ただ、人は自分が褒められたいと思っていることで他者を褒める傾向がありますので、普段その人がどんな言葉で他者を褒めているかを観察することで、ある程度相手が褒められたいと思っているポイントが理解できます。
また、相手を指導する、導くという立場であれば「相手にどうあって欲しいか?」というイメージを明確に持って、それに見あった言動がとれた時に褒める必要があります。
そして、それを「相手が褒めて欲しいと思っていること」と結びつけて褒めてあげることで、効果的に褒めてあげることができます。
相手が褒めて欲しいと思っていることの中で、特にセルフイメージ、考え方、能力などLevelの深いものに結びつけて褒めてあげましょう。
Level別の結びつけ方
Level1:セルフイメージ
君の大胆な性格が今回の成功に結びついたね。あの場面であの大胆な作戦を選択することはなかなかできるものではないよ。
Level2:考え方
あの選択肢をあの場面で思いつけたのは、普段から「お客様のため」を思って仕事をしているからだね。
Level3:能力 まあ、どちらにしても君の人を惹きつけるプレゼンテーション力は君の最大の武器だよ。
相手を褒める時はできるだけ相手の深い部分に結びつけて褒めてあげることを心がけましょう。
そうすることで「自分は認められている」という感覚が育ち、相手のやる気と成長を促すことにつながります。
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