強い自信を作るには・・・

「もっと能力があったら自信を持てるのに・・・」「もっとお金があったら自信を持てるのに・・・」「誰かが褒めてくれたら自信を持てるのに・・・」
こんな風に「今持っていない何か手に入ったら」自信がつくはずなのに、それが手に入らないから自信が持てないんだと考える人は多いのではないかと思います。

確かに、容姿や才能、お金、地位、様々な成果・結果、他者からの賞賛などがあれば自信が持てることでしょう。しかし、これらは外部的要素(環境、運など)の影響を受けやすく、手に入ったり手に入らなかったりします。さらには、一旦手にしてもなくしてしまうことだってあるのです。

外部要素だけを追い求めていると何か不測の事態があった時、これまで積み上げてきた自信はもろく砕け去ってしまうでしょう。これだけを追い求めていると人間関係が希薄なものになるばかりでなく、自分自身もそれらをなくすことに極端に怯えたり、なくしてしまったことを後悔し続けて頑張れなくなったりするからです。人は自分が大切にしている価値観で自分も判断されると感じる傾向が強いので、外部的な要素の影響を受けやすいことばかりを追い求めている人は、それらを手放してしまう恐怖や不安、なくしてしまった後悔に押しつぶされてしまいやすい傾向が強いのです。

外部的な要素に左右されることを追い求めることは悪いことだと言っているのではありません。しかし、外部的な要素に左右されることばかりを追い求めることは、不安定な地盤の上に高層ビルを立てるようなものだと言っているのです。

容姿や才能、お金、地位、様々な成果・結果、他者からの賞賛などの外部要素を追い求めることはとても重要なことです。しかし、誠実さ、優しさ、懸命さ、温かさ、規則正しい生活をすることなど、自分の意思で積み重ねられる内部的な要素、人間的、あるいは動物的な要素を大切にすることも、とても重要なことだということを常に意識して欲しいのです。

  • 誠実に生きれば世の中に誠実な人がいると信じられます
  • 人に優しく生きていれば人の優しさを信じられます
  • 懸命に生きていれば懸命さが何かを変える体験をすることができます
  • 温かく人を受けいていれば、どんな時でも温かく受け入れてくれる人がいると信じることができます
  • 規則正しい生活をしていれば、健康であることで前に進むことができると信じられます

気づいた・閃いた女性

こうした、内部的な要素、人間的、あるいは動物的な要素を大切にして生きることは安定した地盤をつくる作業に似ています。安定した地盤の上に作ったビルは、どんな災害が起きても被害を受けにくいのです。

もし、被害を受けてビルが壊れてしまっても、自分も他者も、そしてもう一度立て直すことを信じることができるはずです。高層ビルを立てるためには、しっかりした地盤作りをした上で建設に係る必要があるのです。自信について考える時、外部的な要素や運に左右されることばかりに目を奪われないでください。

内部的な要素、人間的、あるいは動物的な要素を絶えず意識することが、本当の意味での強い自信を作ってくれるのです。