なぜ人を恐いと感じてしまうのか?
生きていれば誰でも傷つきます。そして、その痛みから自分を守るために様々な防衛方法を編み出しながら生きています。
乗っていた飛行機が事故を起こして奇跡的に助かったとすれば、もう二度と飛行機に乗りたくないと感じ、飛行機に乗らない方法を探すでしょう。ニュースを見ていると飛行機関係の事故の情報が次々に耳に飛び込んできて、飛行機の危険性をより強く感じるようになるでしょう。「飛行機は恐い」という信念ができてしまうと、それと一致した情報を無意識に探してしまうようになるからです。
人が恐いのも同じ
人間関係で酷く傷ついた経験があると人間に関わりたくないと感じて人を避けるようになります。
「人間=恐い」という信念が出来上がってしまったことで、人間の恐い部分ばかりが強調されて見えるようになってしまいます。そうなると人の優しさや温かさを見つけることが出来なくなって、人がどんどん恐くなってしまいます。
人間の本能として人と関わりたいという感覚も消えないのですが、傷つくのが恐いから人と遠ざけ、いつもを遠くから見て人の恐い部分ばかり探して見つけてしまうので、人の恐さがドンドン強化されていってしまうのです。そして、いつも孤独を感じ続けるようになってしまうのです。
悪循環から抜け出すために
最初は中々1が見つからないでしょうし、2の理由を見つけることも難しいでしょうが、繰り返し練習していくことで、だんだん見つけるのが上手になっていきます。3を実践することも困難だと感じるでしょう。しかし練習をし続けることで誰でも上手になることが出来ます。徐々にそれが上手くなることで人に対する恐さは軽減していくでしょう。
1、2は認知行動療法などを通して身につけていくことになり、3はお伝えするコミュニケーションスキルを向上させていくことで上手になっていきます。さあコミュニケーションスキルを向上させて「人の優しさや温かさを引き出す言動」を身につけていきましょう。