アクティベーションスキルの基盤セルフカレッジ11

「今に集中する」というアクティベーションスキル

時間には「現在」「過去」「未来」という3つの概念がありますが、どの時間を意識して生活するかは個人の自由です。自分の意志でどの時間に意識を向けるかを決定できるということは、自分をフルネスに導くためにとても重要なアクティベーションスキルです。

何か出来事があると、ほとんどの人が過去か未来に意識が向いてしまうはずです。

試合の最中にミス
  • さっきの失点は僕がミスしたからだ
  • 負けたら墓の責任だ
  • 監督に怒られるなぁ〜
プレゼンをしながら
  • もっとちゃんと準備しておけばよかった
  • 契約に結び付かなかったらどうしよう
  • もうダメだ。課長に顔向けできない

上記のように「今」ではなく、過去や未来の事ばかり考えてしまう人が多いのではないでしょうか?

過去の出来事は変えられませんし、ネガティブな未来を予測してもアンフルネスに陥って自分のもっている本来のパフォーマンスが出せなくなってしまいます。過去や未来に意識を捕らわれ「今をこの瞬間」に意識を向けられない人はアンフルネスに陥りやすく、自分の最高のパフォーマンスを出す事ができないのです。

もちろん過去を振り返って反省したり、未来について考え何をすべきかを考えることは大切です。しかしそれは必要な時だけで良いのです。試合中、仕事中、人との会話中など、今に集中することが自分のパフォーマンスを向上させる場面には「今に集中して今できる最高の事をする」ということが必要です。

今に集中する

過去と未来の関係

良く「過去と他人は変えられない」といいます。過去を変えようとしたり、他人の事を変えようとしたりせず、自分の事と今に集中する方が良い結果を得られるという意味で使われます。

アンフルネスの状態が続く1つの原因に「心の時間が止まること」があります。「あの時こうだったら・・・」「あんなことさえなかったら・・」「ずっとこのままだ・・」といった具合に、過去のある時間に気持ちが止まって動かなくなることでアンフルネス・ステートが続いてしまうのです。

ですが良い事も永遠に続かないように悪いことも永遠には続きません。「心の時間」が止まってしまうと、「今を生きること」や「今を感じること」ができなくなって、アンフルネス・ステートが続いて本来のパフォーマンスを出せなくなってしまいます。本来の自分のパフォーマンスを引き出せなくなってしまうことで、望んだ未来へと進む力が足りなくなって望まない未来を引き寄せてしまうのです。

過去の意味

過去の意味は、未来の出来事や状態でいくらでも変わります。

未来と過去の関係どれほど苦しい出来事があったとしても、「未来に起こる望ましい変化」を求めて「今を生きる」「今の最高のパフォーマンスを引き出す」ことで、消し去りたい過去の意味さえも変えることができるのです。


  • どんな状況の中でも「未来への希望」を見つけるスキル
  • 見つけたら「今に集中する」スキル

を身に着けていきましょう。