練習方法1
ミラートレーニング
コングルーエンシーの項でもご説明しましたが、自分が「どんな顔で」「どんな態度で」話をしているかを分かって話すことはコミュニケーションを円滑にするためにはとても重要な要素です。
家で練習する時や電話で話をする時などに鏡を見ながら話をする練習をしましょう。もし可能なら動画に撮影しながら会話の練習をして、後からその動画を見て自分が「どんな表情で」「どんな仕草をしながら」「どんな姿勢で」「どんな声の調子で」「どんな雰囲気で」話しているかをチェックしましょう。
ほとんどの人は最初このトレーニングを嫌がります。自分の姿は見たくなからです。
しかし見なくないような自分が話している言葉ですから、説得力も、魅力も、リーダーシップも、安らぎも・・相手に感じてもらうことができないのです。
もし本当にコミュニケーションスキルを向上させ、より良い人間関係を築きたいなら勇気を出して自分を見ましょう。
この練習を繰り返して研究することで、自分が「どんな表情で」「どんな仕草をしながら」「どんな姿勢で」「どんな声の調子で」「どんな雰囲気で」話したら、自分がより魅力的で自信に満ちて見えるかがわかってきます。電話をしている姿などを録画する場合は、後から動画を見返しながら、「良かった点」「改善できそうな点」「改善するために必要な準備があるか?」などを探して書き出しましょう。
大切なことは「悪いところを探す」のではなく、「良い点を見つけより強化すること」「改善点を見つけること」に意識をむけて、練習する課題を明確にすることです。悪いところ探しをして自分を責めることはしないでください。次の会話の前に改善点を見返して「改善点を意識してコミュニケーションしたらどうなったか」も記録しておきましょう。
次の会話の前に改善点を見返して「改善点を意識してコミュニケーションしたらどうなったか」も記録しておきましょう。改善点がうまく機能しなかった場合は「なぜ、機能しなかったか?」を考えて、それに対する改善点を記録して、次回の課題として意識できるようにしておきましょう。
また動画を撮影しない場合は、話しながら自分の様子を意識しましょう。この時も後から振り返って「良い点」と「改善点」「改善するために必要な準備があるか?」を書き出して、次回の課題を見つけましょう。
映画俳優になったつもりで楽しんでいきましょう!!
擬似的に行う場合
- シチュエーションの設定
5W1Hなどを意識して設定しましょう。
Who(誰が) What(何を) When(いつ) Where(どこで) Why(なぜ)How(どのように) - 会話の模擬設定をして書き出しましょう
。
相手:おはようございます
私:おはようございます お久しぶりですね
相手:そうですねぇー 2年ぶりぐらいですか?
といった具合に、慣れるまでは会話のやり取りを紙に書き出してそれを見ながら行うと良いでしょう。 - 模擬練習を行います。
- 鏡を使った場合も動画を使った場合も
「良かった点」「改善できそうな点」「改善に必要な準備はあるか?」を書き出しましょう。 - 必要な準備があれば準備をし、会話の模擬設定を修正してさらに模擬練習を行いましょう。
- うまくいかなければ「なぜ機能しなったか?」を考えて、改善点を見つけてさらに模擬練習を行います。
大切なことは模擬練習を通して「小さな成功体験」を積み重ねることです。うまくいかないときに途中で放り出さないようにしましょう。
途中で放り出すと「失敗体験」として潜在意識に刻まれて、コニュニケーションに対する自信をさらになくしてしまいます。必要なことは「成功体験」なのです。せっかく模擬練習を行うのであれば、自分に「成功体験」を積ませてあげることを意識してください。