相手を気遣うために

なだめ行動から相手の気持ちを察することができるようになると、会話の流れを変えたり、相手を気遣う言葉をかけたり・・問題が深刻になる前に相手の心をケアすることができるようになります。

注目・注意(小)こうした心遣いができるようになると、人間関係はずっと深遠なものになっていきます。
なだめ行動から相手の気持ちを理解することができるようになるためには、次のようなポイントを意識してトレーニングしていく必要があります。

 

なだめ行動を読み解くトレーニングするときのポイント

  • 相手が「なだめ行動」をしたことに気がつくことができる。
    主な「なだめ行動」はこれまでに解説してきました。
    これらを相手が発した時、すぐに気づけるように注意深く観察する習慣を身につければ、意識しなくても簡単に気付けるようになるでしょう。
    ストレスや不快感が大きいほど、その後になだめ行動が続く可能性が高くります。

心のための習い事で紹介したなだめ行動  岐阜心理カウンセリングで紹介したなだめ行動

 

  • 個人の「なだめ行動」の基準を見つけよう
    相手を観察して「その人個人のなだめ行動の基準」がわかると、相手の「なだめ行動」の増減にすぐに気づけるようになります。
  • 相手のなだめ行動の理由を推測しよう
    相手の「なだめ行動」に気付けたら、すぐに「なぜ、なだめ行動を起こしたのか?」と考える習慣をつけましょう。
    相手が不安やストレスを感じていることがわかったのですから、次はその理由を見つる必要があります。

 

「なだめ行動」の役割はストレスを感じる出来事の直後に、気持ちを静めることです。
ですから、相手が「なだめ行動」をしたのなら、その前に何らかのストレスを生む出来事や剌激があったはずなのです。

不安・心配する女性

相手はどんなストレスを感じているのでしょうか?

  • 「なだめ行動」と、それを引き起こしたストレスと結び付ける練習をしよう
    人がストレスを感じる対象は様々です。
    ですから、最初のうちはなぜその人が「なだめ行動」を起こすようなストレスを感じたのかわからないかもしれません。
    しかし、「なだめ行動」に気づいて、相手を気遣う言葉
    ☆何か気になることでもあるの?
    ☆何かしたいの?
    ☆何かしてほしいことある?などをかけているうちに、相手の答えからストレスの原因を探り当てることができるようになっていくでしょう。相手のなだめ行動を発見→相手を気遣う→反応からストレスの原因を推察するという流れです。
  • 確かめてみよう
    必要な場合は、ストレスの原因になると推測された言葉を、実際に投げかけたり、物や状況であれば指し示したり、それについて尋ねたりして、それが相手にストレスの原因かを(なだめ行動が増えるか?)を見極めてみましょう。

    ちょっと休憩・・

    ちょっと休憩・・

  • 「なだめ行動」の種類を意識しよう
    個人差はありますがストレスが大きいと顔や首に触れる動作が増加します。
    また、定期的にお付き合いする人であれば、その人のストレスの大きさによって現れる「なだめ行動」の違いや場所を見極めていきましょう。
  • 「なだめ行動」を読み解くのは相手への気遣いのためだと意識しよう
    「なだめ行動」から相手の気持ちを読み解くことで、交渉ごとを有利に進めたり、相手を論破したりすることもしやすくなりますが、最も重要なことは相手の「なだめ行動」に気づき、その意味を理解することができるようになることで、コミュニケーションの間、相手の快適さを保ちやすくなるということです。「なだめ行動」を読み解く練習は、相手への思いやりの気持ちを持って行いましょう。