物事は2種類に分類することができます。

  1. コントロール(変化)できること
  2. コントロール(変化)できないこと

です。 1については、創意工夫し、変化させること、自分なりのコントロール法を見つけることは大切でしょう。 しかし、2については、どんなに頑張っても、どんなに努力してもコントロール(変化)させることができないわけですから、受け入れることができるようになることが大切です。 カウンセリングのポイントですから、2の問題が生じた時、どうしても受け入れられない人は、自分を批判したり、破局的に考えたりするのではなく、不利益を最小限にする工夫をし、「それらの問題を受け入れる」練習をしていく必要があるでしょう。

練習方法

  1. 「受け入れる事を練習する」を使って、心配事や実際に起きた出来事を書き出しましょう。 ※予測や解釈、判断、解決をしようとしないでください。 ただ書き出しましょう。
  2. 1をそのまま受け入れた場合の利益と不利益を考えてみましょう。
  3. 現在、心配だけど受け入れていることとそれを受け入れられた理由について書き出してみましょう。
  4. 受け入れるためにどう考えたらよいのかを検討してみましょう。

    認知行動療法-受け入れることを練習する

    認知行動療法で使用する「受け入れることを練習する」の記入例

57:受け入れることを練習するシートのダウンロード

以下の事について考えてみましょう

  • 人は、現在受け入れることができないと感じていることでさえ受け入れられるようになっていくものです。
  • どうしても受け入れられないと感じる人は、問題から距離を置いて、それを受け入れることを練習してみましょう?
  • 問題が生じると、それをコントロールしなければならないと考えてしまうものが、問題解決や問題の除去を考えるのではなく、問題を観察し、どうすれば不利益が最小限になるかに意識を向けて見ましょう。
  • 今起きている問題から距離を置いて(他の人の身に起こっているとして)考えるとしたら、それにはどんな利点がありますか?
  • 出来事の成り行きを眺めるだけの立場だとしたら、どのような結果になると思いますか?
  • 受け入れるということは、判断や解釈、コントロールをしないとどうなりますか?

心配する事で悪い事が起きるのを防いでいるのだと感じている人もいるでしょう。 そんな人は、心配することをやめると問題が大きくなるように感じるかもしれません。 そんな時は、「解決しようとする事」と「受け入れること」についての利益と不利益を書き出し分析してみましょう。 また、「これまでの人生で無意識に受け入れ、それが利益をもたらしたことがあるのではないか」ということについて考えてみましょう。 自分には許容範囲が狭いから「受け入れることはできない」と感じる人もいるかもしれません。 しかし、人は知らないうちに、「受け入れ」を毎日様々な場面で行っています。

  • お腹がすいたらご飯を食べなければならないこと
  • 毎日眠らないといけないこと
  • 税金を納めること
  • 数々の支払いをしなければならないこと
  • 仕事に行くこと
  • 交通渋滞に巻き込まれること
  • 季候により暑すぎることや寒すぎること

など、様々な事実を受け入れています。 そして、これらの知らないうちに受け入れていることについて、むやみに文句を言ったり、心配したりはしないものです。 「受け入れる」というのは、

  • 判断や解釈をしない
  • コントロールしようしない

ことです。 さあ、「コントロール(変化)できないこと」について、どのようにしたら受け入れることができるかを考えてみましょう。