臨床心理士ではない人が心理カウンセリングをしても良いのですか？
臨床心理士は文部科学省が認定している一般社団法人臨床心理士資格認定協会が定めている資格です。
この資格を取るには大学の4年間と大学院の2年間の計6年間心理学を学び修士号を得た上で、卒業後に資格認定試験を受けて合格しなければなりません。
5年毎に更新する必要もあります。臨床心理士は厳格な資格で、心理学に関する深い知識を持った人しかなることができないと言っても良いでしょう。

しかし臨床心理カウンセリング協会などの民間資格を取得して心理カウンセリングを行っている人も少なくありません。
民間で心理カウンセリングを行う場合、うつ病や不安障害、強迫性障害などの一般的な心の病もありますが、性格、夫婦、家庭、恋愛などのより人間的で一般的な悩みの相談を受けることも多いので、基本的な心理カウンセリングの技術や心理学、心理的技法を身につけている人なら、心理カウンセラーの経験や人間性、対話能力などが心理カウンセリングの質に強い影響を与えることになるからです。

民間資格を取得して心理カウンセリングを行っている人は高度に病的な心理状態のご相談には対応できない場合もありますが、一般的な、そして人間的なご相談については、臨床心理士と比べても引けを取らない、あるいはさらに高い対応能力を持っていることも多いため、心理カウンセラーとしての活動を行って十分な成果をあげています。