うつ病になった自分の弱さが許せません。
だから家族や友人、会社の同僚にもうつ病になったことを伝えることができません。
私以外のうつになった人は、うつ病になったことを人に言えるているのでしょうか?
うつ病と診断された人の中で「自分の弱さを恥ずかしい」と考えてしまう人は少なくないようです。日本ではまだまだ「精神的な弱さがあるからうつ病になるんだ」という間違った考え方を教えられている人が多いからでしょう。
まず最初に考えなければならないのは、簡単に逃げ出したりゴマかしたりできる人はうつ病にはなりにくいということです。
うつ病になり、その状態が続くためには
①長期間のストレス(3ヶ月以上つづくストレス)に耐え、抗ストレスホルモンのアドレナリンやコルチゾールのレベルが高い状態が続き、それを分泌する副腎という期間が疲弊してうつ傾向になること
②うつ傾向の自分なんとか動かし、ストレスを感じ続けながら頑張って、さらに長い期間ストレスに耐え続けることで高濃度の抗ストレスホルモンレベルが続いたことなどによって神経や脳などのトラブルが起こる
③うつ病になって心身にトラブルを抱えた状態になったことを許さず、受け入れず、更に頑張ろうとすることでストレスを感じつづけ、②の状態を継続させる
という3つのステップが必要です。
ものごとに真面目で一生懸命に取り組み続ける人が多いのです。
うつ病にならない人は強いストレスにさらされても、①の状態でストレスを回避して副腎の機能を回復することができる人ですから、②の状態に移行してもさらに頑張ってうつ病になった人は決して精神的に弱い人なんかではありません。
うつ病になったのは楽しみが少なかったり、ストレスの解消法が少なかったり、ストレスを回避・軽減させる方法をあまり知らなかっただけなのです。
まずはうつ病になった正しい原因を自分自身が理解し、その原因を解消・軽減するための方法をしり、それを身につけましょう。そうすればうつ病も早期に解消するでしょうし、再びうつ病になることもないでしょう。
それらの方法を知らないことと精神的に弱いこととは関係のないことです。ただ「知らない」ということだからです。
うつ病を正しく理解して、上手に向かい合うことでできるだけ早く心身の健康を取り戻してください。