思考の両面を使う
ネガティブな人とポジティブな人の違いはなんでしょう?ネガティブな人もポジティブな人も、その言動は結果であって、その結果に至るまでに様々な思考が頭の中を駆け巡っているものです。
- ネガティブな言動を取った人もポジティブなことを考えているが、最終判断としてネガティブな言動を取った
- ポジティブな言動を取った人もネガティブなことを考えているが、最終判断としてポジティブな言動を取った
ということです。
それでは、なぜポジティブな人はポジティブな最終判断をして、ネガティブな人はネガティブな最終判断をしたのでしょうか?
頭の中では色々考えながら自分でその考えに反論し、その反論がもっともだと感じればその考えを採用せず別の考えを出そうとします。自分1人で会議をし、その結果を言動として出力しています。
人は1日に5万個ほどの考えを産み出すといわれています。1日16時間起きているとして1分間に52個、つまり、ほぼ1秒に1回は新しい思考を産み出している計算になります。
あまりにも大量の思考を高速で行うわけですから、その思考が「論理的」かとか「合理的」だとかを検討する時間もなく、ほぼ直感(経験による積み重ねから生まれるものが多い)で判断してしまいます。ネガティブな言動をとるかポジティブな言動をとるかについて、様々な議論をしているにもかかわらず、とても瞬間的で感覚的になって、それを繰り返すことにで習慣化されていきます。
思考の両面を使ってロールプレイするシート
「思考の両面を使ってロールプレイするシート」をつかって、普段習慣的に行っているポジティブな思考、ガティブな思考を論理的かつ合理的に検証してみましょう。紙に書き出して外在化し検証することで、客観的に論理的かつ合理的に検証しやすくなります。
信頼できる人がいれば、その人とポジティブ思考側とネガティブ思考側に役割を分けて、実際に討論のロールプレイ(疑似討論)を行ってみると良いでしょう。ポジティブ側とネガティブ側の役割を入れ替えながら行うことで、ポジティブな言動に集中した時ネガティブな言動に集中した時の自分の気持ちや感情を実感を持って味わえますし、ポジティブな言動をされた時ネガティブな言動をされた時の相手の気持ちや感情を疑似体験できますから、とても良い経験になるはずです。