気分・感情のコントロール
不安や恐怖は危険から身を守るために必要かつ重要な感情です。すべての生物に必要な感情ですから、不安や恐怖を生み出すシステムは下等生物と共通する脳の部位にあります。
不安や恐怖という感情の感度や強度は、個人差が大きく、恐怖や不安の感度や強度が強い人は不安や恐怖と向き合ったり、受け入れたりする事はとても困難な事なのです。
暴露法
こういった場合、対処方法は2つあります。
- 恐怖や不安のなどの感情に圧倒されないように慣れる
- リラクセーション能力を高め、ホッとする感覚、心地よい感覚など快の感覚を強化する
この2つを組み合わせて恐怖や不安の強度を調節しながら、計画的に不安や恐怖を感じることで、不安や恐怖などのマイナスの感情の中和を目指す方法を暴露法と言います。
暴露法で「恐怖や不安の対象にさらされながら感じ続けるという経験を計画的に進める事で、過剰な恐怖や不安などを効果的に低めることができます。
不安や恐怖の対象や強度、感度は、経験によって変化するのです。
この方法を用いる場合、不安や恐怖という感情の感度や強度は、個人差が大きいので不安や恐怖の対象のレベル付けを丁寧に行い、不安や恐怖にさらされたとき、感情に飲み込まれないためのリラクセーション能力をしっかり高めてから取り組むと良いでしょう。
※発達段階である幼児や児童期は、「本能的恐怖」が、大人より強い傾向があります。