不安神経症
漠然とした何か(非特定)悪い事が起こるのではないかといった過剰な予期不安と、その不安の対象がいろいろ変化する慢性の不安状態。(6カ月以上継続)
恐怖症
何かに対して、合理的な要因が無いにも関わらず、恐怖や不安を感じる神経症。重症の場合はパニック発作を伴うこともある。場面恐怖(例 広場恐怖)、対人恐怖(視線恐怖、醜形恐怖、体臭恐怖)、外出恐怖、密閉恐怖など。程度にもよるが妄想を伴ったり異常に回避したりする場合は、パーソナリティ障害の場合もある。几帳面、完璧主義、正確を求める、などの傾向がある。
人と目が合ったとき、自分の心の中の醜いところが読み取られそうな気がする視線恐怖。人の目が気になり緊張してしまい赤面したり冷や汗が出る赤面恐怖。
自分の醜い視線が相手を不快にさせないかと思う対人視線恐怖同様に自分の醜い外観や体臭で、相手を不快にさせないかと恐れる醜形恐怖や体臭恐怖などがある。不安や緊張を押さえつけようと無理をし、ますます緊張してしまう悪循環に陥りやすい。
特定のモノや場所や状況に対して激しい恐怖を抱く。
- 動物型——蛇、虫など
- 自然環境型–高所、水など
- 状況型——トンネル、エレベーター、電車など
- 外傷型—-血液、注射
- その他の型–窒息、空間、大きな音など
人前で注視されるような状況におかれたりすることへの強い恐怖。
- 人の目が気になり緊張してしまい赤面したり冷や汗が出る赤面恐怖
- 自分の醜い視線が相手を不快にさせないかと思う対人視線恐怖
同様に自分の醜い外観や体臭で、相手を不快にさせないかと恐れる醜形恐怖や体臭恐怖などがあります。不安や緊張を押さえつけようと無理をし、ますます緊張してしまう悪循環に陥りやすいといわれています。
自分がしたいと望んでいないのに、非現実的な考えや衝動が発生し、反復行動(例 手を洗う)または心の中の行為(例 祈る、数を数える、言葉を繰り返す)をせずにはいられなくなる。ひどくなると、日常生活にも支障が出て、対人関係にも問題が生ずる。
- 汚ないと感じるモノへの恐怖。またそれに対しての異常な洗浄行為
- 戸締りや火の始末などの程度を超えた不安。またそれに対しての異常な確認行為
- 物事の順序、縁起、配置などへの程度を超えたこだわり
などが挙げられる。
医者にはなんでもないと言われているにもかかわらず、自分の心身の変調を重大なものととらえてしまい、その自分の判断に固執したり恐怖を抱いてしまう。固執するために、余計に気になってしまう悪循環が生じる。次々と病院巡りをする場合が多い。心理療法が有効だが、当人は病気と信じ込んでいるので、治療に抵抗を示す場合もある。