防衛機制とその機能

防衛機制とは「心の安定をはかるための自我による無意識的な防衛」です。
防衛機制には、抑圧、昇華、投影、退行など様々なものがありますが、自分を守るために無意識のうちに行われます。

自分で理解できないような感情や衝動が起こるのは、防衛機制によって、無意識のうちに行っている心の操作の副作用かもしれません。
どんなものがあるのかを理解し対策を考えていきましょう。

同一化・同一視

自分にとって重要な他者と自分を同じものとみなすこと。
他人の優れた能力や行動を自分のものであるかのようにみなすこと。

歌手になりたい、デザイナーになりたい、レーサーになりたい、あの俳優みたいにカッコよくなりたい・・どんな人になりたいですか?
理想というのは、自分がなりたいもの(なれるかどうかはわかりませんが)です。

あんな風になりたいと思い、そうなれるように日々努力を続けるというのは、とても素晴らしいことだと思います。
でも、なりたいという気持ち持ちが強い過ぎると、プレッシャーや焦りを感じたり、なれないことが劣等感になって消極的になってしまうことがあります。

例えば、アニメの中で同世代の主人公:Aが意地の悪い連中を簡単にやっつけてしまう場面を見て、自分はいつもいじめられて、スポーツが苦手で喧嘩なんてとてもじゃない自分だけど、自分は「A」だと心の中で想像して、その劣等感を無いものと考えて、想像の中で何度もいじめっ子をやっつけ、現実の苦痛からから逃れようとします。

スポーツや喧嘩に限りませんが、目の前の問題からいつも逃避してばかりいると、どうなってしまうのでしょう?
考えている間だけは、心の中にある「劣等感」から逃れることは出来るかもしれませんが、本当に劣等感を克服したことにはなりません。

また、優れた能力を持った人のいつも近くにいて、その人の優れた能力が自分のものであるかのように感じて劣等感を忘れようとしたりする場合もあります。
確かにそうした素晴らしい人の近くにいたり、その人に大切にされると、周りもそのように扱ってくれる場合もあります。

しかし、やがてはその人と過ごす時間も終わりが来ます。
そんな時、自分自身が忘れていた劣等感とまた向き合うことになるでしょう。
仲間を作ったり、憧れを抱いたり・・とても素晴らしいことではあるのですが、それが自分の劣等感を隠すものになってしまうと、最終的に自分自身が辛く苦しい思いをすることになります。
防衛機制・同一視

こうした傾向が強すぎる人は・・

こうした傾向が強過ぎる人は、

  • 短所と長所がセットになっていること見つけるスキルを身につける
  • 周りの人に自分の長所を聞いてみたる
  • 劣等感を克服し素晴らしい人生を送っている人の人生や考え方を学ぶために伝記を読んだり、映画を観たりする

と良いでしょう。

また、とびぬけた能力がないと人として自分を認められないという人も中に入ると思います。
そんな人は人としての価値とは何だろうということについて身近な人と一緒に考えてみるのも良いでしょう。

カウンセラーより

カウンセラーより

短所のリフレーミング・・『ディズニーのキャラクターくまのプーさん』

くまのぷーさんは、いつもハチミツを探して、食いしん坊、そしてノロマな感じがします。
そんなプーサンについて「魅力は何ですか?」こんな質問をすると、「癒し系、平和、優しそう、おだやか・・・」と答える人が多いようです。

その人たちに、もし、「プーさんがウッドペッカーみたいに素早く動けたら、どう思う?」と聞くと、ほとんどの人が、こう答えます。
「可愛くない、癒されない、平和じゃない・・・」

つまり、「ノロマ」(短所)な感じと「癒し系、平和、優しそう、おだやか・・・」(長所)はセットになっていて、短所が消えると、長所も消えてしまうということなのです。

短所と感じていることとセットになっている長所をみつける練習をして上手になれば、長所と短所の両方を公平に見て、自分がどうありたいかを考え、短所を受け入れるか、克服するかを選べるようになるでしょう。