自信のベースを毎日作る

結果由来の自信と存在由来の自信は相互に関係しています。ですから存在由来の自信(幼年期~思春期に強化されやすい)が育っていないと、結果由来の自信も育ちにくくなってしまいます。そのため不安や焦りを感じやすくなって「大きな結果/実績を残す」「わかりやすい愛情を得る」「丁寧な扱いを受ける」など、確認しやすい結果/実績、関係を得ることで自信を強化しようとする傾向が強くなります。しかし、そのような結果は得られることが少ないため、自信を得られにくいだけでなく得られたとしても安定しません。

安定した自信を育てるためには結果由来の自信だけを求めるのではなく、存在由来の自信を強化することが必要なのです。存在由来の自信は「動物的な感覚(安全、安心、心地よい」といった「快の感覚」と強く結びついて育つので、存在由来の自信を育てるためにはできるだけたくさん「快の感覚」を得ることが必要です。ここでいう「快の感覚」とは、生き物の本能に基づく快、つまり摂食(食べること)、防御(健康、安全、安心、快適など)、生殖(家族や仲間を大切にするなど)、進化(日々進歩を重ねること)などをいいます。快を感じる少しでも増やす工夫し、その感覚・感情を鋭敏化・強化して存在由来の自信を育て強固なものにすることで自信は安定するのです。

自信を育てたいなら自分を責めるのは止めましょう。うまくいかないときは反省できる点は反省して対策を見つけたら、すぐにその対策に取り組みましょう。その方が存在由来の自信を育てるための快の感覚を使う時間を長く持てるからです。存在由来の自信と結果由来の自信は車の両輪のようなものなのです。どちらか片方だけでは前に進むことはできません。毎日の暮らしに快の感覚を感じられる時間をできるだけ多く持てるように生活を見直しましょう。

自信がある人は2種類の自信があることを体験的に知っています。ですから結果由来の自信がなくても「自分を信じる」ことができるのです。結果がでない時アンフルネスに陥っている時は、結果由来の自信ではなく存在由来の自信を強化することを考えましょう。アンフルネスに陥った時、存在由来の自信を強化することに目が向くようになってくると、自分の力でフルネスを生み出しパフォーマンスを向上させることができるようになっていきます。その結果、望んだ結果を作り出せる確率が高くなり、結果由来の自信も強化しやすくなります。存在由来の自信を生み出すアクティベーションスキルを磨いて安定した強固な自信を育ててください。