苦しみを生む自動思考

自動思考とは何かの折につけ自動的に頭に浮かんでくる考えのことです。この考え方のパターンが人の言動の基本になっていて、それが不利益をもたらす場合は見直す必要があります。強すぎると不利益をもたらしてしまう典型的な自動思考のパターンを紹介していきたいと思います。

読心術

十分な根拠がないのに他人の考えをわかっていると思い込んでしまう思考を読唇術とよんでいます。

  • あの人は私を嫌っている
  • 挨拶しても返さないのは私をバカにしているからだ

のように相手の心の状態や考えを十分な証拠がない状態で読み取とったと思って、それを真実だと思い込んでしまう思考の癖です。ある程度の強さであれば問題が起きることも少ないのですが、例えば自分に対する評価が低い(自己肯定感が低い)場合などは、全ての原因を「自分に価値がないから」「嫌われているから」などの低い自己肯定感と関連づけて読み取ってしまうようになるため、行動が制限されたり過度にストレスを抱え込んでしまうようになってしまいます。

読唇術

こうした傾向が強い人は・・

非機能的思考記録表(DTR)を使うなどをして、原因を1つに決めつけず、色々な角度、立場から状況を考え、判断する練習が必要です。また自分や他人、社会の評価などを改めて考え直したり人と話したりすることも必要です。

挨拶をしたが返ってこなかった(事実)

「受け取り方」

  • 自動思考A:あの人は私の事嫌いなんだ
  • 自動思考B:聞こえなかったかも・・
  • 自動思考C:悩み事でもあるのかな?

など、色々な角度から考えてみましょう。