心の状態を決める要素
心の状態に影響を与える要素には外部要素と内部要素があります。外部要素には大きく分けると3つあります。環境、出来事、他者の3つです。(内部要素については後述します)
環境
- 人は絶えず環境からの刺激に反応しながら生きています。普段は社交的な人でも転勤などで環境が変わると話しづらくなって、慣れるまでの間は無口になったりするものです。
これは話す能力がなくなって話さなくなるのではなく、環境が変わったことで心がアンフルネスに傾いて話すというパフォーマンスが低下して、話せなくなってしまったのです。
サッカーなどではホームとアウェーなどの違いによって勝率が異なったりします。
人が環境の影響をいかに強く受けているかをあらわす良い例です。 - 環境という外部要素には、自分の力で変えられるものと変えられないものがあります。
変えられないものにこだわりすぎるとアンフルネスになってしまいます。
出来事
- 帰宅時間に起こったトラブルで子供との約束を守れなくなってしまったり、大切な人と喧嘩してしまったり、大切な試験に落ちてしまったり・・自分にとって望ましくない出来事が起きた時、その出来事からの影響を受けてしまうものです。
- 起きた出来事との向き合い方や捉え方を転換することで、心の状態への影響の度合いが変わってきす。
- 出来事の多くは避けることができません。
中には予防したり実害を小さくするための取り組みをすることもでき流ものもありますが、そのことばかりにとらわれてしまうとアンフルネスになってしまいます。
他者
- 大嫌いな上司の顔を見ただけでアンフルネスに陥ってしまうものです。
そんな人と仕事をしたりして一緒に過ごさなければならない時や、仕事の上でどうしても話しをしなければならない時は、さらに強力なアンフルネスに陥ってしまいます。 - 大好きな異性とデートで一緒に過ごしていればとても気分が良く、フルネスになっているものです。
- 人間は絶えず他者の影響を受け続けているのです。
こうしたストレスを軽減したり、対処するスキルを身につけていないとアンフルネスになってしまいます。
これら3つの外部要素から影響を受けない人はいないでしょう。ビジネス、スポーツ、ご近所、家族・・・心の状態は、いつも環境、出来事、他者から影響を受けて揺れ動いています。自分をフルネスに導くスキルを身に着けていくためには、これらの外部要素をよく理解して、自分がそれらから影響を受け続けていることを意識しながら生活することが大切です。
外部要素からの悪影響を小さくし、それをフルネスへと導くエネルギーに変えるためには内部要素を見直す必要があります。