上手に伝えよう2

わかりやすく伝えたい場合、意識して欲しいことは「6つのポイント」と「6つのポイントを伝える順番」です。

6つのポイント

①テーマ、②伝えることの数、③結論(要点)、④結論に至った理由、⑤具体例、⑥結論(まとめ)です。
この6つのポイントを①から⑥まで順番に話していきます。これをテンプレップの1サイクルといいます。

テンプレップの1サイクル

Theme(テーマ)、Number(数)、Point(結論・要点)、Reason(理由)、Example(具体例)、Point(結論・まとめ)の頭文字TNPREPを並べて読んだものです。

  1. テーマ
    最初に伝えることは、「テーマ」です。「これからお話しすることは○○の話です」と最初に伝えることが大切です。
  2. 伝えることの数
    「言いたいことは3つです」と、話す内容の数を先に相手に伝えておくことで、相手に安心感を与えるとともに、話を聞く準備をしてもらいます。
    相手に伝えたいことの数を先に伝えておくことで、相手の中で話しをする時間や決断の量などの予測が立てやすくなるので安心して話に集中してもらいやすくなります。
  3. 結論(要点)
    「結論としては○○です」と、先に話の結果(要点)を伝えます。
    先に結論を伝えておくことで、相手は「何について考えたら良いのか」がわかるため、やはり安心感が生まれ話に集中してもらいやすくなります。
  4. 理由
    「なぜかというと…」といった具合です。相手は結論(要点)を知っているので、それと照らし合わせながら、その理由の正当性について考えることができるからです。
  5. 具体例
    「具体例」を話すことでその理由の正当性を強化します。
  6. 結論(まとめ)
    「ということで、これらのことから私は○○(結論)だと思います」といった具合です。

相手に何かを伝えたい時に、テンプレップの1サイクルを意識して①から⑥の順番で説明することで同じ内容であっても、相手にとってわかり易く、説得力を持った話になります。「どうやったら相手に理解してもらいやすくなるか?」という意識や工夫が大切です。

大切なこと

  • 「相手がわかる言葉」と「わからない言葉」を考慮する
  • 相手に安心して話に集中できる状態を作ること
  • 相手の「思い込み」や「ルール」など話を伝えるための障害になっているものを見つけて考慮すること

プラスα

テンプレップサイクル

論理的に話せば伝わると考えている人は多いと思いますが、論理的に話すだけでは伝わりません。
上手に伝えよう1」でもお伝えしたように、いくら論理的に話しても、相手にそれを理解するための土台がなければ伝わりません。

そんな時は小さく論理を積み重ねて豊富な情報量で話す必要がありますし、相手にそれを理解するための土台がある場合なら、大きなステップにして情報量を少なくしても伝わります。
最終的に伝えたいことまでのテンプレップの1サイクルを大きめにとるか小さ目にとるかを、相手の土台を考慮して考えましょう。