イメージトレーニングしよう1

メンタルを強化するために効果的なスキルとしてイメージトレーニングがあります。
イメージ力にはイメージの中で視覚、聴覚、身体感覚をできるだけリアルに感じたり、その感覚を操作例えば再生スピードや色合い、対象の大きさや音の大きさや数、暖かさ、冷たさなどをコントロールして、そのイメージから受ける感覚を操作したりします。

潜在意識は言葉そのものの意味や論理からの影響より、イメージや感覚からの影響の方が大きいのでイメージトレーニングを用いることがとても効果的なのです。

メンタルを強くするための3つのイメージの活用法

  1. イメージリプレイシング
    過去に起こった望まない出来事からの影響を取り除くために、その出来事が望ましいシナリオで展開するように、改善しながらイメージを行い、望ましいイメージを自分の潜在意識のなかに安定化させる
  2. イメージリハーサル
    将来起こること、目的に合わせた良いイメージや味わいたい感覚をイメージを使って再現し、それを自分の潜在意識に安定化させる
  3. イメージパワーリリース
    過去に起こった望まない出来事からの影響を取り除くために、今に強い影響を与えている出来事をイメージするたびに忘れていたことがないかをチェックしながら、出てくる新しい情報がなくなるまで繰り返す。

3は過去の出来事が今に与える影響が根強く、強力な場合にサポートする人(カウンセラーなど)と一緒に行いますが、やり方を理解すれば1、2は一人で取り組むことも可能です。

1:イメージリプレイシング

イメージリプレイシングは過去に起こった出来事の影響を取り除くために、シナリオを改善しながらイメージを行って過去の望ましくない出来事の影響を軽減、あるいは解消して、望ましいイメージを自分の中に安定化させていくイメジトレーニングです。

過去に起こった出来事から影響を受けてしまうのは、その出来事が「望まない出来事」のまま終わっているからです。

「望まない出来事」をイメージの中で改善して「自分が望む出来事」に変化させることで、その出来事からの悪影響を軽減、あるいは解消していきます。

手順

  1. 出来事の把握
    「望まない出来事」になってしまった出来事とその流れを紙に書き出します。
  2. 分岐点の改善法の立案
    その出来事の中で自分がどのように振舞っていたら「自分が望む出来事」になっていたかを考え、それを書き出します。
  3. リプレイシングチャレンジ
    最初から出来事をイメージして2で作った改善法を実践してみます。
  4. さらなる改善
    3で実践した改善法で、うまく振る舞えなかった場合は、さらにその場面についての改善法を立案します。
  5. 3、4を繰り返して、自分が望む出来事にたどり着くまでイメージと改善を行います。

過去に起こった出来事からの影響が強すぎる場合はイメージパワーリリースや、その他の心理療法を行って、その出来事からの影響を軽減しないとうまくできない場合がありますが、多くの場合繰り返しイメージリプレイシングを行うことで過去からの影響が軽減、あるいは解消したり、苦手だと思っていたことを克服できます。

イメージリプレイシングは会話、振る舞い、競技中の判断など様々なことに用いることができます。

次回もイメージ方の続きをお伝えします。

メンタルタフネスはメンタルトレーニングで実現できます。
心の強さ≠生まれ持った性格 → 心の強さ=スキル+身につけた考え方
メンタルトレーニングを通してメンタルタフネスを手に入れよう。