ワーク31の予備知識:ストレス体験とマインドフルネス

これまでご紹介してきたマインドフルネスのワークでは、基本的に不快を感じさせないものを対象としてきました。
しかし、マインドフルネスのワークは「不快を感じさせないもの」や「快適さを感じさせるの」だけが対象になるのではありません。

アドバイスする女性

毎日の生活の中のありとあらゆる体験が対象となります。
「快適なものは受け止める」が「不快なものは受け止めない(避ける)」といった態度で取り組むのではなく、すべての体験に対して、

マインドフルネスの基本原則

  • 自分の体験に巻き込まれないで自分の体験を眺められること
  • 自分の体験を興味を持って、優しく観察します
  • 自分の体験を「あるがまま」に受け止め、コントロールしようとしないこと
  • 自分の経験が消えるまで眺め、受け止め、味わって、消えていくときに「さよなら」を告げること。

という態度で行います。

電話で怒る女性

生きていると「①心から喜べる体験」もあれば、「②生きているのが辛くなるほどの体験」、①②に分類できない微妙な体験もあるはずです。
ですから、心の状態を穏やかに保つためには、①だから受け入れ、②は受け入れないといった選択的な体験をしようとするのではなく、すべての体験に対して自分の体験として受け止め、観察し、味わって、そっと手放す・・・という共通の体験をあらゆる対象について行えるようになることが必要なのです。
「不快を感じさせないもの」や「快適さを感じさせるの」を対象としたマインドフルネス体験ができるようになったら、ストレス体験(嫌な体験、不安、イライラするもの、臭いものなど)についてもマンドフルネスな体験ができるように練習してみましょう。


[cft format=1] [cft format=2]