インフルーエンスパワー

自分の周囲の人間、自分が関わる組織の人間の力を最大限に引き出し最高のパフォーマンスを残すためには、自分がフルネスな状態を維持できるだけでなく、自分の周囲や自分が関わる組織の人間をフルネスに導いていく必要があります。

アクティベーションスキルには自分自身をフルネスにするセルフカレッジのスキルだけではなく、周りをフルネスに導くインフルーエンスパワーというスキルも存在するので、ここからはインフルーエンスパワーについて検討していきたいと思います。

愛するというアクティベーションスキル

アクティベーションスキルでは愛という言葉の定義を「相手がうまくいくことを自分の喜びとすること」と考えます。ここで重要なことは、この愛は一般的に考えられている、親子や恋人の間にある愛のように自然に生まれるものではありません。「相手がうまくいくことを自分の喜びとする」と自分の意志で選択して決意し育てていく愛なのです。相手との間に愛を育てるかどうかは自分の意思次第です。

そこには「相手がうまく行くことを自分の喜びすること」を自らの意思で選択しているので我慢や自己犠牲は生まれません。人は自分がうまくいくことを喜んでくれる人のことを好きになります。そして、その人が自分を愛してくれていると感じるとフルネスになります。そこに インフルーエンスパワーが生まれるのです。

アクティベーションスキルでの愛は自分の意志による選択と決意によって育てるものですから、愛し続けることでよりで強化されていきますし対象を選びません。(自分の意思で選ぶのですから・・)

アクティベーションスキル向上のポイント

応援する女子高生

このアクティベーションスキルを向上させるポイントは、相手に対し「期待」するのではなく「応援」するということです。「期待」はアンフルネスを作りだしやすいからです。

期待することは「相手を自分の立場で判断し、相手を自分の枠組みにはめこむこと」につながってしまいやすいのです。期待することで相手の人生の主人公が自分になってしまうことがほとんどなのです。期待することで相手は自由をなくしてアンフルネスに陥り、極度のプレッシャーに押しつぶされてしまいそうになってしまいます。

「愛する」というアクティベーションスキルで重要なのは「応援」です。応援することは相手を主役として認めるということだからです。

このスキルのポイントは①応援していることを相手に伝えること、②相手がそれを感じ感じ取れることというが2つの要素が両方満たされることです。「応援している」ことを言葉や態度で伝えることが必要です。①②が同時に満たされれば相手はフルネスになっていくでしょう。

気をつけてほしいことは、いくら「応援している」ことを言葉や態度で伝えても、相手がそれを感じ取れなければフルネスにはなれないということです。もし相手を応援しているのに相手がフルネスになれない場合は、応援の仕方、つまり、言葉や態度を見直し、相手がどうすれば感じ取れるようになるかについて考えてください。

チェックして欲しいことは、相手に「怒り」「不満」などのネガティブな感情を持ってないかということです。もし相手対してネガティブな感情を持っているなら、あなたは相手に期待をしているということになります。相手に期待を持つことで自分の中にネガティブな感情が生まれてアンフルネスになってしまいます。相手を自分の立場で判断し相手を自分の枠組みにはめこもうとして、そのとおりにならないから腹が立つのです。

自分自身の中にそうしたネガティブな感情が存在するのであれば、「応援」ではなく、「期待」をしてないかをチェックしてください。