感情強度と気分の切り替え

切り替えが上手い人と下手な人の違い

使った感情がドンドン強くなることで起こる自己内ルールの転換期(感情強度によるルールの転換期)についてはご説明しました。

毎日どんな感情を使う時間の長さや強度によって、その人が感情の感じ方の強度や感度が変わってきます。

ネガティブな感情を頻繁に使っていると、ネガティブな感情の強度が強くなり、それと対抗するポジティブな感情の強度が弱くなっていきます。そうなると、ネガティブな感情に陥った時に気分を切り替えポジティブな感情に切り替えることが難しくなっていきます。

感情の切り替え

ポジティブな感情が弱くなってくると気分が高揚しないため「外出したくない」「何もしたくない」「誰にも会いたくない」と、ポジティブな感情を使うチャンスをさらに逃してしまうようになっていきます。しかし、そんなことをしてるとさらにポジティブな感情が弱くなって生きることに絶望してしまうかもしれません。

ネガティブな感情が湧き上がってくるような出来事(失敗した、馬鹿にされた、怒られたなど)があった時こそ、ポジティブな感情が湧いてくることをたくさんする必要があるのです。そうしないと、ポジティブな感覚を味わうチャンスをなくしてネガティブ感情体質になってしまいます。そうなると何をやっていても「つまらない」「楽しくない」「やる気がでない」と感じるようになってしまいます。

感情の階段を上りましょう

感情の階段

ネガティブな感情が強すぎて「何もしたくない」「何もできない」と感じる人もいるでしょう。ネガティブな感情に陥っている時、無理やり楽しむ必要はありません。「今できること」をいくつかやって少しだけ気分を変えてみましょう。

気づいた・閃いた女性

とりあえずアロマを焚く、目を温める、お腹を温める、ツボを押す、深呼吸する、好きな曲を聴く、大好きな映画を観る、癒し動画を見る・・自分が少しだけ気分が改善する何かをやってみましょう。そうすると、また別の何かをしようと思いつくはずです。それをいくつか繰り返しているうちに、「よし、外出してみよう」「あの人に電話してみよう」などポジティブな感情を感じるチャンスを試してくなってくるでしょう。

少なくともネガティブな感情を感じている時間が短くなったり、強度が弱くなるはずです。慌てず、焦らずポジティブな感情を感じる時間を増やしていきましょう。