ストレス体験に気づくこと

ステップ4のテーマは認知行動療法のセルフモニタリングです。セルフモニタリングとは自己観察のことです。
ストレスに上手に対処するために初期段階で重要なことは「自分のストレス体験を客観的に観察し、何が起きているのかをよく理解すること」です。
アドバイスする女性自分のストレス体験をじっくりと観察し理解することで適切なストレスコーピング(ストレスへの意図的な対処)を選択することができるようになるからです。
認知行動療法でセルフモニタリングを行う場合、1.環境、2.認知、3.感情、4.身体、5.行動という5つの分野から「自分に起きていること」をきめ細かく観察していきます。

ただし、セルフモニタリングを行うにしても「これが自分のストレス体験だった」と気づくことができなければセルフモニタリングをすることができません。
ですから、セルフモニタリングの最初のステップは「自分のストレス体験に気づくこと」になります。

ストレスの大小に関わらずそれがストレス体験に気づけるようになっていきましょう。

ワーク9:「セルフモニタリング1:ストレッサー」

ストレッサーを外在化する

認知行動療法の5つの要素、1.環境、2.認知、3.感情、4.身体、5.行動のうち、1.環境が含んでいるストレッサーについてモニタリングしてみましょう。

自分の内側ではなく外側にどんなストレッサーがあるのかを外在化してみるのです。
環境の中には、出来事、様々なものからの刺激(音、匂い、映像、場所など)、自分以外の人との関わりなどが考えられます。

まずは自分の外部にある「ストレッサー」を外在化して明確に、客観的に捉えられるようになっていきましょう。
文字でかけなければイラストなどでもOKです。「外在化」できれば大丈夫です。