認知分析療法

アドバイスする女性

認知分析療法は精神分析や認知療法、発達心理学などを取り入れた統合的な心理療法です。
認知分析療法では相談者に治療が共同作業であることを強調することで、問題を引き起こす行動のパターンを理解することに焦点をあてます。

多くの場合16セッションで構成されていて、最初の4~6セッションでカウンセラーは相談者に関連するあらゆる情報を集めることに集中します。
その後、カウンセラーから相談者に「組替えの手紙」(リフォーメーション・レター)と呼ばれるものを渡します。このリフォーメーション・レターはカウンセラーが分析した相談者の問題を要約したものです。

叱られる子供子供時代の行動パターンが現在の生活へ与えている影響を理解することに重点が置かれます。

カウンセリングの目的は相談者が問題を引き起こす行動パターンと、その行動が身についた原因(起源)を理解して、最終的に問題の起らない、あるいは状況を改善する行動を身につけられるようにすることです。

認知分析療法は、境界性人格障害や虐待を原因とするPTSDや解離性障害といった薬物療法だけでは治療が難しい精神疾患に対しても効果を上げています。