ストレス免疫訓練法の3段階

SITでは手続きを3段階に分けて対象者に対して働きかけます。

面談・打ち合わせ 2

第2段階:技術の獲得とリハーサル

第2段階ではストレスへと対処する技術の習得とリハーサルを行います。この段階の目的は、相談者が自分個人の内的な要因、外的な要因(対人関係など)への対処技術を向上させ、ストレスに対して適切に対処できるように練習していきます。具体的にどんな技術を習得すれば良いかについては、第一段階でその相談者のストレスが生まれる過程を明確にした結果に合わせて選択します。

習得すべき技術の例

  1. 問題解決法
    ストレッサーやストレス反応について解決できる問題として捉え、その具体的な解決方法を見つける技術
  2. 自己教示訓練
    ストレスに対する有効でない、あるいはストレスを大きくしている行動を明確にし、それに代わるストレスに対して有効でストレスを小さくできる行動を見つけ、その行動を習得する技術
  3. 認知的再体制化
    相談者のストレスを大きくする思考パターンに着目し、それらをストレスを小さく、あるいは無くなる思考パターンに置き換える技術
  4. リラクセーション訓練
    筋弛緩法、自律訓練法、呼吸法などのリラクセーション技術の習得や、リラクセーションするための環境づくり、生活習慣などを見直します。

ストレスに対する対処法は「問題焦点型」「行動焦点型」「思考・感情焦点型」「身体焦点型」に分類することができます。

ストレスへの対処が上手くいかない人は、ストレス対処法がどれかの分野に偏っている人が多く、特定の状況になると全く対処できなくなってしまうのです。

各分類ごとへの対処法を身につけることでストレスへの対処の幅をひろげることができるのです。