認知行動療法で果たすカウンセラーの役目

感情や言動についてのセルフコントロール能力を高めることで問題の軽減、解消を目指すのが認知行動療法です。
ですから、カウンセリングでの主体は相談者自身です。

ポイントカウンセリングの場で新しく覚えたこと、カウンセリングの場で考えた新しい取り組みを、実生活の中に積極的に取り入れ、実験と改善を自らが行う必要があります。カウンセラーは協力者(サポーター)でしかないのです。

ただし、カウンセラーが協力者としての果たす役割は重要です。
カウンセリングで十分な効果をあげるために、カウンセラーの果たす重要な役割について知っておきましょう。

強化者としての役割

新しい考え方、行動、態度、振舞い方を習慣として身につけるためには地道な練習が必要です。
頭でわかっていても、いつの間にかこれまで習慣としてきた考え方、行動、態度、振舞い方が出てきてまって、その度に「うまくいかない」「やっぱり無理だ」と考えてしまうものです。

ですから、相談者がやる気を維持し継続できるように、新しい取り組みに対しての励ましや賞賛、自分だけでは気づけない小さな変化や成功を見つけ伝えるなどの正の強化が必要です。
誰の力も借りないで1人で頑張れる人はとても少ないのです。

ピースサインの男性

小さな成功に目を向けて・・

認知行動療法では、新しい習慣を効率的に習慣化できるように、学習理論や行動理論を基盤にして、生活の中に様々な「きっかけ」を準備・設置して、習慣化するための取り組みに対して積極的な強化を行っていきます。

しかし、取り組みの渦中にいる相談者は、「最終的な結果」や「目的の達成」にとらわれがちで、大きな成果を得られないと挫折しそうになってしまうことも珍しくありません。

ですから、取り組みの中で生まれる小さな良い変化をカウンセラーを含めた周囲の人間が見つけ出し、相談者に伝え(褒め)、前進していることに目を向けてもらうことが大切なのです。

取り組みの強化者という立場の人は、どんな方法を(褒める、変化を見つける、仲間意識をもつ、ねぎらうなど)、どのように用いれば相談者のモチベーションにつながるかを見極める必要があります。

例えば、褒める場合、言い方、褒めるポイント、御褒美・報酬の内容などを工夫し、どんな褒め方が相談者のモチベーションや喜びにつながるかを慎重に検討し実行することが大切です。

初めて行う取り組みですから、そんなに簡単にうまくいくものではありません。
多くの場合相談者は、失敗の連続の中で不安や絶望を感じながら取り組みを行っています。

「うまくできた点」に注目し、それを見つけ伝えて、小さな成功を積み重ねながら、カウンセラーや周囲の人たちとともに望んでいる成果を得られるように取り組んでいきましょう。



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