上手に自分の意見や考えを伝える

ポイントを知って一つずつ試してみましょう!

  • 前もって考えましょう。
    交渉する前に自分が何をしたいのか、自分には(他人にも)どのような権利があるのかを確認してください。
    反対意見が出る事を想定して、その時の対応を考えておきましょう。
    慣れないうちは十分に準備をしておきましょう。十分な準備をしておけば自信が持てるでしょう。
  • できればタイミングを選びましょう。
    上司が会議に出るために机の横を通り過ぎているときに昇給の相談をすることは良い方法ではありません。個人的に話をすることができるように約束を取り付けてからにしましょう。
    相手を普段から観察しておいて、気分の良い時・悪い時が分かるように習慣づけましょう。
    どんなタイミングで話すと相手が聞き入れやすいかを十分に考え実験して見つけていきましょう。
  • 頼みごとをするときは具体的にはっきりと分かるように工夫しましょう。
    「ただ~」「多少~」「ひょっとして~」など曖昧な表現は使わないようにしましょう。
    「大変気恐縮ですが、もしかしたら昇給の機会をいただけるのでしょうか…」というような言い方ではなく「私は昇給させていただけるのでしょうか?」とはっきりと言うようにしましょう。
  • 否定的表現はできるだけ使わないようにしましょう。
    「でも」「だけど」「そうはいっても」など否定的な印象を含んだ言葉を使わないようにしましょう。否定的な印象を含んだ言葉を使うことで相手の気持ちも否定的な状態になり、「主張が通りにくく」なってしまいます。
    「なるほど、そういう考え方もあるのですね。勉強になります。私の立場からはこう思えるのですが、どう感じますか?」
  • 人間性を批判するのは止めましょう。
    その人の行動に対して意見を言うようにしましょう。
    他の人を評価するのではなく、事実そのものに目を向けるようにしてください。
    ×そんな失敗を繰り返すのはいい加減な人だからよ。ダメな人ね。
    〇失敗を繰り返すのはなぜかを考えてみましょうね。
  • 「どうせいつも~だ」「絶対に~ない」「無理だ」などの言葉は使わないようにしましょう。
  • 相手や状況についてポジティブな事を言うようにしましょう。
  • 言わなければならない事を言った後は、そのことをくよくよ考えないようにしましょう。
  • 頼まれごとを断らなければならないときは、考える時間を取ってから相手に他の選択肢を提案してみましょう。
    悪いけど今晩は赤ちゃんを見てあげられないの。明日なら大丈夫だけどそれでもいい?
    ちょっと待ってね。予定を確認してみるよ。うーんその日は参加できないな。15日なら大丈夫だよ。
  • 「壊れたレコード作戦」を使ってみましょう。
    会話中に自分の都合だけで話題を変えようとしたり、あなたが決めたことを覆そうとする相手に対しては、相手が何を言っても穏やかな口調で言いたい事を繰り返し話しましょう。
  • 相手の目を見て話しましょう。
    ただし相手の目を見て話すことが効果的な時間は人によって、人間関係の深さによって変わってきます。普段から相手の目を見る時間を実験しながら、この人はこれぐらい目を見ている方が話しやすいと感じているということをテストしていきましょう。

気づき・ひらめき

  • コーピングカードを使いましょう。
    勇気を出してくれる言葉をカードやスマートフォンに書いておいて話しに行く前に頭の中で心の中でつぶやきましょう。
  • 勢を正してディーランゲージを意識しましょう。
    背筋を伸ばして胸を張りましょう。肩をいからせたり腕を組んだりするのは止めましょう話をしている時、喉元や顔に触れ(なだめ行動)ないように気をつけましょう。
  • 可能であればリラックスしてから行いましょう。
    話をする前に深呼吸をしましょう。(2:1の呼吸、片鼻呼吸、腹式胸式などを繰り返す)
  • 相手の人と楽しく話しているイメージを行ってから話しに行きましょう。
  • 相手の人の良い所を確認してから話しに行きましょう。
  • 鏡の前で笑顔を作ってから話しに行きましょう。
  • 自分を穏やかな気持ちにしてくれたり、ウキウキ楽しい気分にさせてくれる言葉を3~5つ選んでおいて、頭の中で繰り返し唱えましょう。
  • 頭の中で「あーっ」と叫んでみましょう。
    頭の中で叫ぶと他の事を考えられなくなります。怖くて不安でどうしようもない時は、頭の中で意味のない言葉を叫ぶことが役に立つことも多いものです。

批判にさらされて困った時は

  • 相手の批判にも一理あるかもしれないと穏やかな気持ちで認めるようにしましょう。
  • 批判に対してどのような行動をとるかは自分で判断することができるという事を思い出せるようにしましょう。
    リストを用意しておくなど
  • 自分のミスは素直に認めるようにしましょう。(これも自己主張スキルの1つです)
  • 批判の内容が役に立ちそうなものであれば、今後に生かすために相手にもっと詳しく話してもらいましょう。