自分を褒めよう!

ティーアップ

人から信頼を得るためには相手が自分の良い点を知っていてくれる必要があります。人間関係を良好に保ったりビジネスの場で交渉ごとを有利に進めたり・・様々な場面で相手が自分を信頼してくれているということはとても重要です。

こうした信頼は長い時間をかけてお互いを知りながら築いていくものですが、自分の良い点を言葉として伝えることで加速させることが有効な場合もあります。ただ安易に自分の口から自分の良い点を伝えると「自慢」や「嫌味」として伝わってしまう場合もあります。上手に自分の良い点を伝えることが必要な場合、よく用いられるのが「ティーアップ」という方法です。

ティーアップというのはゴルフのドライバーショットをするときにボールを打ちやすくするためにボールをティーで持ち上げておくことですが、コミュニケーションスキルでいうティーアップは、他者を「ティーアップ」(褒める)することで自分を「遠くへ飛ばす」(信頼を得る)とつないでいく方法です。

ティーアップのやり方
  • 自分が「伝えたい良い点」に優れた人を見つけておく
    普段から観察してその人の特徴や尊敬できる点、憧れる点などを言葉にしておきましょう。歴史上の人物や映画の登場人物であれば、その人のことをよく調べておきましょう。
  • その人のことを伝える
    言葉にしておいた尊敬できる点、憧れる点を伝えて、その人のことを褒めましょう。心にもないことを褒めても上手に伝わりません。その人のことをよく観察したり調べて心から褒めましょう。
  • その人との関係や共通点を伝えたり、自分の感情や思いを伝える
    その人が自分の◯◯という点を褒めてくれて嬉しかった。その人の◯◯という部分に一歩でも近づければ良いと思うんです。その人が自分の若い頃に似ているなと言ってくれてとても感動したんです。
  • そこからつながる意見や考え・感情を伝える
    だからAさん(褒めた人)の期待に応えられるように生きていこうと思っているんです。Aさん(褒めた人)が僕に出来ると言ってくれたから、僕には出来ると思えるんです。

ティーアップは必要なポイントで上手に用いると他者からの信頼を得やすくなりますが、やりすぎると嫌味な感じがしてしまいますし褒める相手への敬意や尊敬がないと相手にはうまく伝わりません。ティーアップを使うときは慎重にそして敬意と尊敬の念を持って行いましょう。