行動変化のための基礎知識

それでは、「正の強化」「負の強化」を効果的に行うためにもう少し詳しく条件を見ていきましょう。

「行動頻度を増加させる条件」

  1. 行動を起こす必要がある心身状態であること(動因)
    おなかがすいている
    不安
    ムシャクシャする
    認めてもらいたい など
  2. 行動をする環境あるいは内的な要因があること
    ドキドキや息苦しさを感じる
    お菓子が置いてある
    目が合う
  3. その行動パターンを身につけている(知っている)こと
  4. 行動の結果、好ましい外的・内的変化(強化因子)が起こること
    好ましい結果が増加する
    望ましくない結果が軽減する
気づいた・閃いた女性

「行動頻度を減少させる条件」

  1. 行動を起こす必要がない心身状態であること
    興味、関心が無い
    満足している
    安心している
  2. 行動する環境あるいは内的な要因がないこと
    協力者、仲間がいない
    道具、物がない
    タイミングがこない(状況、場所、状態)
  3. 必要パターンを知らない(未学習)または、他の行動パターンが身についていること
  4. 行動の結果、好ましい外的・内的変化がないこと
    何も起きない
  5. 嫌悪的な外的、内的変化があること
    不快な経験をする
    好ましい経験が減少する