行動を変化させる取り組みについて1

自分の行動を変えていきたい時、「よし、今度は〇〇するぞ!」とかたく決意したにも関わらず、その行動がとれなかったり、反対に「今度は××しないぞ!」と必死で我慢しても、ツイツイいつも通りその行動をとってしまったり・・・上手くいかないものです。しかし、人はすぐには変われません。

少しずつ繰り返し、学習しながら自分の「スキル」として新しい行動を身につけて行くものです。ですから、一度で完璧な状態を目指しても結果はついてきません。それどころか、自分に絶望したり、落ち込んだり、やる気がなくなってしまったり・・ネガティブな感情を生み出し、前進することが困難になってしまいます。

行動を変化させるためのコツ

自分の行動を変えていきたい時は、一気に完璧な状態になることを目指す(ターゲット行動がなくなる、ターゲット行動が定着する)のではなく、ターゲット行動が出現する頻度を変えていくことを目指しましょう。

行動勢力図

気づき・ひらめき

  • 特定の状況下で、ある行動の出現頻度が高まると、同じ状況下で両立しない別の行動の出現頻度は低くなります。
    行動を減らすことが困難な場合は、同じ状況下で両立しない別の望ましい行動の増加を目指しましょう。
  • 頻度が高まった行動とつながる別の行動の頻度も、頻度が高まった行動と連動して高まります。
    望ましい行動を増価させたい時、直接その行動を増加させることが困難な場合があります。
    その場合は、それと繋がる別の行動の増加を目指しましょう。
  • 依存性の高い行動(ギャンブル、飲酒など)は、望ましい行動の発生率を一気に低下させてしまいます。
    ですから、依存性の高い行動への対応を優先することが重要です。