人は生まれてから、様々な環境の中で体験をしながら知識を得て、人それぞれのルール(信念)を作り、そのルールに基づいて生きています。
そして、そうしたルールはそれまで主体的に作り上げたものではなく、与えられた環境や経験から無意識に作り上げてきたものがほとんどです。

極端なルールの例

  • いつも完璧でいなくてはいけない
  • 失敗してはいけない
  • 人より優秀でなければいけない Etc

より幸せに生きることを、これまでに作り上げてきたルールが邪魔をしていると気づいたとしても、幸せに生きるための力を後押しするルールを見つけない限り、そのルールを捨て去る事はできないものです。
カウンセリングのポイント

以前ご紹介した「べき思考を検討し、それに挑戦するシート」を利用して、より柔軟で、現実的なルールへと見直し、改正してみましょう。

改正後のルールについて

新たなルールは、自責、拒絶、放棄に結びつくものではなく、学習や成長や受容に結びつく、柔軟で具体的なものがよいでしょう。

これらの新たなルールは、利益、不利益という観点から(または有用性や他者への適応性)といった観点から検討してみましょう。
また、他者を役割モデルとして参考にしてルールを検討してみるのもよいでしょう。

これまでのルールを検討すること自体の損益を考えてみるのも場合によっては必要でしょう。

以下の質問に答えてみてください

  • もし、自分や他の人たちに対して、これまでの厳格なルールと対照的な柔軟な新しいルールを適用するとしたら、どう感じるでしょうか?
  • 人は何らかの思い込みから非現実的で厳格なルールを作ってしまう事があり、それによりとても生きづらくなってしまうことがあります。
    現在のルールを、もっと現実的かつ軟で、成長に結びつく、新しいルールや考え出してみませんか?
  • 自分の反応パターンを一旦保留にして、尊敬できる(好きな)他の人をお手本にしてみたらどうでしょうか?
  • 同じ出来事が起きたとして、その人(尊敬できる人、好きな人)はどんな風に考え、どのようにこうどうするでしょう?
  • ルールをもっと柔軟にすることの利益を考えてみましょう。
  • 過去の自分が「~な(間違うなどネガティブな)状態」なとき、新しい柔軟なルールを採用していたらどのようになったでしょうか?

方法

  1. 「これまでのルールや思い込みを改正する」を使って、これまでのルールや思い込みをリスト化しましょう!!

    認知行動療法-これまでのルールや思い込みを改正する

    認知行動療法で使用する「これまでのルールや思い込みを改正する」の記入例

  2. 「べき思考を検討し、それに挑戦する」を使って現在のルールを検討してみましょう。

    認知行動療法-べき思考を検討し、それに挑戦するシート

    認知行動療法で使用する「べき思考を検討し、それに挑戦するシート」の記入例

  3. 「べき思考を検討し、それに挑戦する」を使って検討したルールや思い込みの結果を、「これまでのルールを新しいものに変換するシート」の「改正後のルールや思い込み」の欄に記入しリスト化してみましょう。
  4. 「改正後のルールに基づいて判断し行動するシート」を利用し、新たなルールや思い込みを評価し、どのような行動が生まれるかを検討しましょう。

    認知行動療法-改正後のルールに基づいて判断し、行動する

    認知行動療法で使用する「改正後のルールに基づいて判断し、行動する」の記入例

35:これまでのルールや思い込みを改正するシート、36:改正後のルールに基づいて判断し行動するシートのダウンロード

ルールを再検討することに抵抗がある人へ

新たなルールがあまりにも寛大すぎて自分がだらしなくなったり、怠けてしまったり、無責任になったりする恐れがあると考える人は、そうなってしまうという考えについての根拠や反証を検討したり、以前のルールが全ての人に使ってもらいたいものか、自分が愛する人たちにも使ってもらいたいか、使ってもらったらどうなるかを検討したり、新たなルールのもとで行動実験を行ってみましょう。

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