防衛機制とその機能

防衛機制とは「心の安定をはかるための自我による無意識的な防衛」です。
防衛機制には、抑圧、昇華、投影、退行など様々なものがありますが、自分を守るために無意識のうちに行われます。

自分で理解できないような感情や衝動が起こるのは、防衛機制によって、無意識のうちに行っている心の操作の副作用かもしれません。
どんなものがあるのかを理解し対策を考えていきましょう。

反動形成

あることを抑圧しているときに、それと反対の行動をとること。

  • 好きな異性にわざと意地悪をするなど。

大好きな○○ちゃんなのに、会うとツイツイ冷い態度を取ってしまう・・・そんな経験ありませんか?

お母さん、お父さんに「ありがとう」と言いたいのに・・・
恋人に「愛してる」って言いたいのに ・・・
自分の思っていることと反対のことをするのは、無意識の自己否定、罪悪感、依存など様々な気持ちのあらわれです。
また、意識された内容が、自分にとって受け入れ難い場合、それとは反対の言動をとることで抑圧を強化しようとする場合もあります。

また、反対に憎んでいる人に対して、却って極端な愛情を示したり、無意識下で攻撃・憎悪などの破壊的衝動が強く抑圧されている場合、意識面では過度の親切・丁寧な態度となってあらわれることもあります。

いずれにせよ、自分の中にある受け入れたくない気持ちを覆い隠す様に反対の言動を取ってしまうのです。
こうした行動を続けることで、後悔したり、極度のストレスを抱えたり、問題を複雑にしてしまったり・・・長い目で見るとあまり良いことはないようです。

カウンセリング/反動形成

こうした言動が多いと感じる人は・・・

  • 自分の短所とセットになっている長所を見つけるスキルを磨く
  • 自分の長所を人に聞いてみる
  • 自分の短所だと思っている部分が役に立っている場面がないかを考えてみる
  • 罪悪感や自己否定、依存につながっている考え方や思い込について別の見方を検討してみる
  • 自己否定など、ネガティブな感情につながる考えについて、根拠やその質を検討したり、反証を見つめてみる。
  • 憎しみなどネガティブな感情について感じることがいけないと思っている人は、そうした感情があってはいけないのか?人に不必要な感情があるのかなどを検討する。

などをすると良いでしょう。
どちらにしても、自分が反動形成を行っていると気づけないことには対処できませんので、
 いつも自分の思いと裏腹な言動を取ってしまっている
 自分の人に対する言動に常時ストレスを感じている
などが多い人は、「本当の自分の心は何を望んでいるんだろう?」と自分に問いかけてみてくださいね。